「PSYCHO-PASS」第二十二話、最終話の感想です。
これ本当は、観たのも書いたのもずっと前です。
一ヶ月前?半月前?くらい?
忘れたけど、相当前です。
でも、ずっと放置してました。
だって、アップしたら「終わり」って気分になるじゃんかー!
やだー!
槙島さんと別れたくないー!
・・・そんな感じで。
とにかく最終回付近は
槙島さんLOVEが激しかったです。
そして今現在も継続中です。
あー終わっちゃって寂しい・・・。
あ、5月3日と4日にニコニコで一挙放送をするらしいので、
とりあえず予約はしときました。
でも寂しい・・・。
※ネタバレします。
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↑いつか貼る機会がないかと窺がってたけれど、
チャンスがなかったので今貼ります。
何だろう、これ。誰がいつどこで着るんだろう。
☆第二十二話「完璧な世界」の感想です。
最終回でした。
終わりました。
そして、槙島さんの生涯も終わりました。
ああ、やっぱり生き残れなかった・・・。
でも・・・
非常に良い死にっぷりでしたよ、槙島先生!
私は大満足です!!
そんな最終話。
まずは槙島と狡噛が対峙した所から始まりました。
因縁の二人。
今度は素手ではなく、互いに刃物を持っての戦闘。
どちらかが死ぬまで終わらない。
しかし、途中で邪魔が入ります。
狡噛を死なせまいと強い意志を持つ朱。
彼女が狡噛を殺人犯にしないために割り込んだのです。
その時の朱の強さ。
狡噛を撃ってでも止めようとする迷いのなさは、
彼女の資質を知っていた狡噛も驚くほどでした。
本当に成長したよね、朱ちゃん。
ここしばらくは毎回言ってたけど、
でも最終話で余計にそう感じました。
そして、朱は狡噛に
「槙島を殺さない理由」を話します。
「違法だからです」
「法が人を守るんじゃない。人が法を守るんです」
「これまで悪を憎んで正しい生き方を探し求めてきた
人々の思いが、その積み重ねが法なんです」
「よりよい世界を創ろうとした、過去全ての人の祈りを」
守りたいと言う朱。
全ての人が受け継いで、守っていかなければならない
尊い思いが法だと言う朱。
それは難しくて理想に過ぎるかもしれないけれど、
でも、朱が口にすると現実になりそうな気がしました。
朱が本当に強く輝いているから。
けれども、やはりその理想は夢ということなのか、
朱は槙島を捕らえることが出来ず、
傷ついた槙島を銃を手にした狡噛が追いかけます。
ここの槙島が、ひどく印象的でした。
狡噛に負わされた傷から大量の出血をしつつ、
歩いて麦畑の中を逃げる槙島。
倒れて、自分の血を見て嬉しそうに笑う槙島。
もう無理だと多分自分でもわかっていて、
それでも逃げようとする槙島。
夕暮れの風を気持ちよさそうに受ける槙島。
狡噛に少し寂しそうな満足したような笑顔で
撃たれる槙島。
ああ、私は槙島さんが大好きだ!
こういう強くてカリスマ的でどうしようもない悪人で、
でも孤独に苛まれて自ら破滅していってしまうような、
そんなキャラが大好きだ!
そんなキャラが無様だったり惨めだったり、
でもちょっと満足して死んでったりするともう最高だ!
それまでの過程によっては酷い後悔でもいいよ!
歪んでてごめんね!
うーん・・・。
でも、槙島に関していえば、わりと最後の方まで
彼の破滅理由はもっと違うところにあるような、
そんなイメージだったかなー・・・なんて。
もっと孤独よりも大きな何かがあるイメージだったけど。
でも、本音は孤独だった。それだけだった。
という理由もそれはそれでとても良い!です!
あは!素敵!!涎が出ちゃうわ!
私の色相はきっと酷いことになってる!
でもいいの、この世界にはシビュラはないわ!
あはは!
それはともかく。
多分、槙島は狡噛が追ってくるのを
ずっと待ってたんでしょうね。
シビュラの目が行き届いた世界で無視されて、
生きているのか死んでいるのか、
そこにいるのかいないのか分からない存在。
その中で抱えてきた大きな孤独や空虚感。
それを埋めるために、誰かが人の意志でもって
自分を裁いてくれるのを待っていた。
誰かに殺されて、生きているんだと感じるのを
待っていた。
その誰かは狡噛だった。
自分に似ていて、全く違う狡噛。
彼が自分を殺して、彼の記憶に強く残って、
唯一無二の存在になれるのを待っていた。
だから、最後は満足だったんじゃないでしょうか。
彼にとっては、ある種のハッピーエンドだったと
思います。
でも・・・
もしシビュラシステムがなくて、
狡噛も執行官ではなく、槙島も孤独を抱えることなく、
普通に生活して普通に出会っていたら、
もし、良き友人になれていたら・・・
そうしたら違う現在があったのかと思うと・・・
「俺達マブダチ☆」幻想が現実だったらと思うと・・・
おえー気持ち悪い。
じゃなくて、その方が良かったのかなとは思います。
しかし気持ち悪い。
「おう、槙島(笑顔)」「やあ、狡噛(笑顔)」
無理無理無理。気持ち悪い気持ち悪い。
で。
槙島は死亡。
狡噛は逃亡犯のうえ殺人犯。
そんな悲惨な結果に終わってしまった朱は・・・。
それでもシビュラのお気に入りは変わらないようです。
シビュラを嫌悪し憎悪しつつも、
シビュラの保つ平穏を守りたいと願い、
システムの有用性を認めざるを得ない朱。
その複雑な心情を、絶対的な信頼?心酔?盲信?
か何かに変えられれば、我々はまた次の段階に
進めるというシビュラ。
ゆくゆくは正体を世間に明かし、
そのうえで全ての人がシビュラを受け入れる世界に
していきたいと語るサイコパスな脳達。
「全ての市民が(略)我々の統制を享受するように」
とか、
「未来の市民を懐柔し、順応させる方法論を構築」
とか、
なんかもう本音が隠しきれてませんよ!
言葉の選び方に本音が駄々漏れてますよ!
人間を支配する全能感ですね!
愉悦ですね!
どうしようもないなー、このシステム(笑)
この肥大し続ける歪んだシステム。
そのシステムに支配され、
悩むどころか疑問を持つことも忘れた人々。
本当はこれをどうにかしなければ何も変わりません。
でも、朱が選んだのは、
システムを壊し社会も壊す槙島の道ではなく、
システムを捨てて私刑でも悪人を裁く
狡噛の道でもなく、
システムを嫌悪しつつ、そこに至るまでの多くの
人々の尊い思いを守り、今はシステムを
受け入れていく道でした。
なので・・・仕方ないですね。
何も変わらない歪んだ社会。
でも、そこに疑問を抱く人間が現れただけでも
少し変わったのかもしれません。
いつかそういう人間が増えたら・・・
システムの支配から抜け出せるかもしれない。
人が人として生きる世界が来るかもしれない。
きっと来るだろう。
そういう終わりだった・・・のだと思います。
表面的には何も変わらない。
でも、少しだけ何かが変わったかもしれない。
変わるかもしれない。
変われないかもしれない。
この不条理な感覚。
この虚無感。
私は好きです。
この作品、ずっと観てきて、
最初はよく楽しみ方が分からなかったけれど、
中盤から終盤には次第に引き込まれ、
最後の方は一週一週が楽しみでした。
特に槙島さんの独特な持論が好きでした。
顔も好きでした。
声も好きでした。
雰囲気も好きでした。
意味わからないけどインテリな会話も好きでした。
格闘術も大大大好きでした。
狂ってるところも好きでした。
結局、槙島さんがとても好きでした。
面白かったです。