「新世界より」第二十四話の感想です。



※ネタバレします。



◎「新世界より」

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☆第二十四話「闇に燃えし篝火は」の感想です。


サイコバスターを手に入れ、

奇狼丸、覚と合流した早季。

三人揃い、一旦引き上げたいところだが、

しかし、今は悪鬼を倒す絶好のチャンス。

三人は、一番の目的である悪鬼を倒すため、

逃亡すると見せかけて悪鬼を誘う。




サイコバスターを手に入れ、乾を除いた全員が揃い、

ほっと一息・・・つく間もなく、悪鬼退治に繰り出す三人。


こちらも乾を欠き、覚の負傷という、

あまり良くない状況ではあるが、

あちらも少ない人数で追わざるを得ない、

即ち、悪鬼が狙われやすいという悪条件。

更に、早季が合流する前に

奇狼丸が敵の追手の数を更に減らしたようで。


ここで一気に片をつけるべき。


そう判断した三人は、奇狼丸が主に指揮しつつ、

悪鬼を誘い出そうとします。


奇狼丸・・・ねえ・・・。

乾さんが言っていたことが引っ掛かります。

早季も心に引っ掛かってはいるようですが、

今は心に留めているよう・・・。


しかし・・・。

開始二十秒。

ミニミノシロモドキの道案内もなく、

早季が地上に出たことも、

更にそこから走り出したことも

全く知らないはずの奇狼丸が、

唐突に早季の前に姿を現した時、

「ああ、こいつ、クロだわ」

と確信しちゃったんですのよ、私は!


でも。

そのすぐ後、無事に覚と合流出来て、

「あれ・・・?覚が生きてる・・・??シロか・・・??」

と、すぐさま確信が崩れたんですのよ、私は!


どっちだよ!!


と、ハラハラしつつ、先を観ていくと。


奇狼丸の先導で一本道に入る早季達。

逃げ場所がない一本道。

奇狼丸は「ここが最適」と強調するけれども、

覚が言う通り「逃げ場がない」場所ですよね・・・・。


こいつ・・・やはりクロ・・・?


そして、追ってくる悪鬼。

待ち受ける早季と覚。

その早季に心の中の瞬が「罠だ」と囁きかける。

早季と覚の上に崩落する天井。


やっぱりクロなんじゃん!!

ショック!!

信じてたのに!!


逃げ惑う早季と覚。

その中で、早季は瞬の「悪鬼じゃない」という

言葉の意味を考え続けます。

「あの子に自分が人間だと分からせることが出来れば」

と、考えを巡らす早季。


「そうだ、鏡を見せれば!」

「バケネズミのコロニーには鏡がない!!」

って、貴女、鏡の存在を知らなければ、

こんな洞窟に唐突に鏡が出てきても

それが自分だって分からんでしょーが!!

と思ったら、あえなく失敗。


そして、覚が自分も犠牲になる覚悟で

悪鬼にサイコバスターを投げつける・・・!

が、そこで「一人になってしまう!」と恐れた早季が

サイコバスターを綺麗に華麗に焼却!

貴女、何やってるんですかー!!

これじゃ乾さんも浮かばれない!

乾の犬死に!

あ、ちょっとダジャレっぽい雰囲気!


じゃなくて。


もうどうしようもなくなった時。

奇狼丸が現れ、二人を先導。

逃げ道を示し、敵の攻撃から二人を庇い、

とにかく逃げようと努力します。


・・・あ、あれ?

クロ・・・じゃない・・・かも・・・??


そして、逃げ場のない所へ追い込まれた三人。

スクィーラは悪鬼を巻き添えに自爆されることを恐れ、

なかなか手を出せないでいるようですが・・・。

しかし、早季達もなかなか身動き出来ない状況・・・。


もう、ここで覚悟を決めるしか。


そう思った時、

奇狼丸が口を開きます。


「(略)皆さんは諦めが早過ぎる。

我々の種族は、心臓が鼓動を止めるまさに

その瞬間まで、逆転する方策を探し求めます」


え・・・。


「それが無駄な努力に終わったところで、

失うものはありません」


これは・・・。


「今更、誤魔化す必要もないでしょう」

「(昔東京に来たのは)古代文明の遺物である

大量破壊兵器を入手するためです」


さらっと素直に告白した・・・。


「我々は人類に対し忠誠を誓い、役務を提供することで、

ようやく生存を許される立場です」

「しかしそれも、いつ風向きが変わるか分かりません」


なんて穏やかに・・・。

覚の「良好な関係を築いてきたじゃん!何でよ!」

とかいう、阿呆か馬鹿かお前、この期に及んで

まだ気付かないのか。よし、奇狼丸、私が許す。

こいつを殴れ。半殺しでもオーケーよ。

という発言にも、何て穏やかに冷静に・・・。


「我々は、いたずらに人類を敵視しているわけでも、

征服欲に取りつかれているわけでもないのです」

「願いは、コロニーの存続と繁栄なのです」


こんな、生物にとって基本的な欲のことさえ

分かってもらえない相手に、

今まで無自覚に虐げてきた相手に、

何て穏やかに諭すように話すの・・・。


い、いけめん・・・。

やっぱりいけめんだわ・・・!

奇狼丸さん、素敵!

やっぱり奇狼丸さんはシロだったわ・・・!

なんて素敵な人なの!

もうあたし、今回はこれだけでいい!

悪鬼がどうこうよりも、

奇狼丸さんのイケメンを堪能出来て、

これだけで大満足・・・!!




・・・などと。

とても・・・どうしようもない感じで、

ええ、奇狼丸さん、ごめんなさいな感じで、

そんな・・・感じで観ていた二十四話でした。

なんか・・・こうやって振り返ると自分が滑稽。

まあ、いいけど。


そんなわけで。

奇狼丸さんがひたすらイケメンで、

あと瞬が早季の心の中にいても優秀な、

そんな二十四話でした。