「PSYCHO-PASS」第二十話の感想です。
4月開始アニメのまとめが面倒で放置中・・・。
そろそろやろうと思いつつ。
※ネタバレします。
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☆第二十話「正義の在処」の感想です。
突然、一係のオフィスに現れ、
語り掛けてきたドミネーター。
その声に導かれ、朱は地下深くにある
シビュラの正体を知る。
槙島を生きたまま確保するため、
朱に協力を求めるシビュラ。
それに対し朱は、縢の死や槙島の殺人、
その他の犯罪を思いシビュラを嫌悪するが、
しかし、シビュラのない世界を思い描くことが出来ず、
苦悩するのだった。
ドミネーターに導かれた朱。
その声の導く先にあったのは・・・
悪人の脳味噌が沢山のシビュラ本体だよ☆
びっくりした?☆☆
そらびっくりするわ。
おまけに
「縢の生涯に果たす貢献度と、
我々の機密漏えいにおける損害を比較したら・・・
縢が死んだ方がいいよね☆」
とか、
「システムに穴が出ちゃうなら、
その穴を運営者にしちゃいえばいいじゃない☆
そうすればほら、完璧なシステム。
あったまいいー☆」
とか、
「まー、昔は?ここの脳味噌たちも
犯罪とかやんちゃしちゃって世間に迷惑かけてたけど?
今はもう世間に平穏をもたらす存在だし?
その昔の罪と今の貢献度を天秤に乗せたらー・・・
まあ、許されるんじゃない?てへ☆☆」
とか、
勝手なことを次から次へと抜かされたら。
そら怒りますわ。
そのうえで
「私のこと嫌い?嫌いでしょ?
でも、私のことが必要だよね?
だから槙島を生きたまま捕まえてきてよ。ねっ☆」
とか
可愛くもないお願いをされたら・・・
こいつ一回ぶっ壊してやろうか!
という気にもなる・・・だろうけれど、
でもそこでやらないのが良くも悪くも
朱ちゃんなのだろうなあと思いました。
朱の苗字は「常守」。
何を守るのかと思っていたのですが、
「現在の世界の在り方を守る」ってこと・・・
なのかなあ、なんて。
いや、よく分からないけど。
今の世界、社会の在り方っていうか・・・
なんだろう、ちょっと違うような、
でも他に言い方がないような。
とにかく、朱はシビュラを嫌悪し、
正しいとも思っていないけれど、
でも今、この社会でシビュラと共に生きている人々を
肯定するというか、この社会の平穏を守りたいというか、
なんというか、そんな感じ?
狡噛はシビュラのルールを捨てて、
自らの手で槙島を裁くことを選んだ人間。
槙島はシビュラのルールを壊す、
そのルールを受容している人々も壊すという人間。
どちらもシビュラとは対立する人間です。
でも、朱は、シビュラを良しとしないながらも
シビュラとは対立しない立場の人間なのかなーと、
そう思いました。
どうなんだろう。
全然違うかもしれない。
でも、こうやって考えるのって楽しいよね。
で。
シビュラを心底嫌悪しながらも、
その恩恵を受けた現在の社会を守りたいと
思ってしまっている朱ちゃんは、
シビュラの協力依頼を受諾しました。
が、条件付きです。
朱「槙島聖護を生きたまま捕らえて連れて来たら、
代わりに狡噛慎也の命も保証して。
彼の処刑指令を取り下げて」
シビュラ「それは理論的に等価性の成立しない
提案です」
朱「貴方達の理論なんてどうでもいいわ
狡噛さんが助からないなら、私は槙島も見殺しにする」
シビュラ「了解しました」
・・・これは、愛、ですかね?
朱ちゃんは狡噛さんへの愛で、
シビュラは槙島さんへの愛で、
どちらもそれが第一だと!
善悪などどうでもいい!
シビュラの良し悪しもどうでもいい!
何なら社会の在り方もどうでもいい!
愛が全てに勝る!
「正義の在処」?そんなものより愛だよ!
・・・と、そういう話・・・ではないですよね。
ないと思います。
ないと思いますが、何だかこう見えてしまいました。
単なる愛に走った女同士の戦いのようだ・・・。
まあ、それはともかく。
その後の、狡噛さんの後を追いかけるように
事件現場で推理する朱ちゃんは、
とてもイケメンでございました。
冷静に見て、鋭く思考を巡らせ、大胆なまでに行動する。
ああ、漢がいる・・・!
そう思いました。
もう一人前どころか先輩方置き去りですね!
よくこんなに成長して・・・お母さん嬉しいっ。
朱は一話の時と比べると、
随分と色々成長したなあと思います。
一話が遠い昔のことのようだ・・・。
ところで。
朱がいる一係も、その一歩先をいっている狡噛さんも、
皆が追いかけている、皆大嫌い(私は大好きですよ!)
槙島さんですが。
今回は出てきましたよ!
きゃっほー!
今回も絶好調でしたね、槙島先生!
始まりからハイパーオーツを守る善玉ウイルスを作った
管巻元教授に接触して、手を貸してくれるよう言う
槙島さん。
文字通りに、手を、貸して、ね。
物理的にね。
指とか目とか切り取っていくからね。
手を、貸して、ね。
返せないけどね。
笑顔の鬼が!
爽やかな笑顔の鬼がいる!!
そしてルンルンしながら北陸へ向かった槙島さん。
麦畑の中を歩いていく時のあの笑顔!
にこやかな満開の笑顔!
「これから日本の食卓を壊滅させるよ♪
あー、僕は、今、最高に輝いて生きているー♪」
みたいな素晴らしい笑顔!
なんですかね、あれ。
おかしいですよね、あれ。
完全に狂ってますよね、あれ。
最高に可愛いね!!
あー、今回も槙島さんを堪能できて私は幸せです。
しっかし、槙島さんは、
やっていることはディストピアの破壊で、
方向性としてはヒーローに成り得る・・・というか、
今でもダークヒーローな立ち位置かもしれませんが、
如何せん、ダークな所がダーク過ぎて!
もうちょっと、こう、やわらかーい攻め方をすれば
もう少し許される余地がある気がするんですけど、
全くもって容赦する気がなくて駄目ですね!
そんなところも大好きですが!!
えーと。
そんな感じで。
朱ちゃんの逞しさ、漢らしさと、
槙島さんの爽やかな笑顔を
心行くまで堪能した回でした。
あと。
最後に一つ。
どうしても叫びたかったことを。
シビュラ「刑事課一係は、目下のところ危機的状況に
あります。
狡噛慎也の暴走と、宜野座伸元の消耗により
(以下、うんぬんかんぬん)」
宜野座伸元の消耗により、
宜野座伸元の消耗により、
宜野座伸元の消耗・・・・・・
誰のせいだと思ってんだあああああ!!