「新世界より」第二十二話の感想です。
※ネタバレします。
◎「新世界より」
- 「新世界より」 六 [Blu-ray]/出演者不明
- ¥7,875
- Amazon.co.jp
☆第二十二話「東京」の感想です。
悪鬼から逃れ、何とか清浄寺へ辿り着いた早季と覚。
二人はそこで早季の母親・瑞穂が残した
手紙を渡される。
そこには悪鬼を殺害するための、
過去の兵器「サイコバスター」の情報が書かれていた。
過去の人類が作った、
呪力を持つ人間を殺すための兵器。
早季と覚はそれを手に入れるため、
乾、奇狼丸と東京に旅立つ。
今回は、
悪鬼を何とかするための古代兵器「サイコバスター」を
手に入れるため、早季達は東京に行った。
という内容で、その他にはこれといった展開も
なかったので、特に感想はありません。
えーと・・・。
強いてあげるなら・・・
サイコバスターの元に案内してくれる機械?が
とても可愛らしくてなごみました。
ミノシロモドキちっちゃい版みたいな形状で、
太陽光で充電すると動きます。
これが、太陽にぼーっと当てられてたり、
覚のリュックに入っているのが、
もう可愛くて可愛くて・・・。
「サイコバスター」こと「細菌兵器」の説明をしているの
すら可愛く・・・
「正式名は『強毒性炭疽菌』です。
(略)
人体に接種されることにより、皮膚炭疽、
肺炭疽、腸炭疽などの重症を引き起こします。
改良により、極めて強い感染力があるため、
通常の疫学的な対処法では
感染爆発を抑え込むことは困難です。
(略)
戦後処理の容易さのため、
一、二年で弱毒化されるよう設計され
(略)
環境にも優しい生物兵器として(略)」
か、かわいく・・・
か、かわ・・・
内容が全く可愛くない!
エグい!!
生物はバシバシ殺すけど環境に優しくていいよ!
とか言ってそうなのが、特にエグい!
えーと、それから・・・
奇狼丸の仲間への熱い思いと、
人間への忠誠心・・・だろうか、あれは・・・
が、とても素晴らしいと思いました。
乾さんを助け、清浄寺へ運んだ奇狼丸。
しかし、バケネズミはバケネズミであるため、
清浄寺の僧侶たちに、暗い穴倉の牢へ
足枷付きのうえ丸裸で入れられてしまう。
恩を仇で返す所ではない、人間の非情な仕打ち。
でも、
それでも、
早季達が訪ねた時、いつものように穏やかに
礼節をもって接し、自ら東京への道案内を
買って出る泰然とした態度に、何だかこう・・・
尊敬の念のようなものを抱きました。
奇狼丸としては、仲間を「悪鬼」などという
ある種アンフェアな存在によって
皆殺しにされた恨みを晴らしたい、
という思いがあって、そのためにというのが
協力を申し出た一番の理由でしょう。
しかし、それでも、命を助けた恩に
非道な行いで返した人間に対し、
常に尊敬と忠誠を忘れずに接するその態度に、
凛としたプライドを感じました。
格好良いと思いました。
「東京は地獄のようなところ」と知っていて、
わざわざ先頭に立って道案内をする度胸。
知的で穏やかな語り口。
背筋の伸びるような芯のある精神。
奇狼丸は本当に格好良いと思います。
・・・ただ、バケネズミ側の視点でみると、
同族を人間の奴隷という境遇に繋ぎとめるために動く、
卑しく愚かな反逆者・・・という風に見えるのが、
何とも複雑な気持ちがしました。
いや、見える・・・というか、実際に奇狼丸は
そういう存在だと思いますが。
人間は今までバケネズミに酷い仕打ちをしてきたし、
今も奇狼丸に恥知らずな行為で報いていましたしね。
バケネズミにとっては、スクィーラの方がよっぽど
賢く立派で頼りがいのあるリーダーだと思います。
バケネズミという種でみれば、
スクィーラの方が絶対に正しい存在だと思います。
でも、何だろう。
それでも奇狼丸は格好良いと思いました。
えーと・・・。
あと何かあったかな・・・。
東京が地獄と化していることが驚きでした。
「東京かー上京!上京!」
とか騒げるような場所じゃありませんでした。
表面は何もない砂漠。
地下は気持ちの悪い生物が無数に存在する
虫天国・・・いや、虫地獄のサウナ地獄。
うーん・・・。
一体、過去に何が・・・。
ていうか、奇狼丸は何しに昔ここへ来たんだ・・・。
あ、
そうそう。
東京へ行った早季達を追って、
悪鬼が来る・・・のはともかく、
敵の大将であるスクィーラ自ら来ているのが驚きでした。
地獄のような虫天国にわざわざ・・・。
スクィーラは本当にリーダーとしては、
賢くて度胸があって慎重で大胆で、
すごく優秀なんだと感心しました。
ごめんね、小狡いだけの口だけ卑屈野郎とか思ってて。
そのお召し物、よくお似合いですね。
んー・・・。
今回はこんな感じでした。
特に・・・これといった感想はない。