「PSYCHO-PASS」第十八話の感想です。
何だかもう最終回まで終わってるようですけど、
気にしない!
いや、気にはなる。
マイラブ槙島さんが生き残れたかどうか。
・・・ちょっと無理かな・・・・・・。
※ネタバレします。
◎「PSYCHO-PASS」
- サイコパスドレスステッカー/フジテレビ
- ¥420
- Amazon.co.jp
☆第十八話「水に書いた約束」の感想です。
厚生省に護送中のヘリから逃亡した槙島。
その行方を掴み、彼を生きたまま確保することを
最優先に、と局長は一係に命令する。
そして、狡噛はその捜査からは外すように、とも。
縢の唐突な失踪。
槙島の謎の逃亡。
あまりにも不審な点が多いことに、
宜野座は局長を問い詰める。
しかし、局長は縢失踪の件について失態を咎め、
命令を繰り返すのみだった。
ギノ「槙島聖護が逃亡に至った経緯を
御説明願います」
局長「厚生省内部から何らかの手引きがあった
可能性が極めて高い」
「そうでもなければ、逃亡など不可能だからね」
「真相は槙島自身の口から直に聞き出すしか
ない」
もう、この会話の時点で笑いが抑え切れませんでした。
逃亡に至った経緯・・・?
え、えーっと・・・。
借りてた本を返してー、
昔の馴染みで仲良くお話ししてー、
新しい仕事(?)に勧誘してたらー、
なんかー、
断られてー、
皮肉られてー、
ムカついたんでドミネーターでやっつけようとしたらー、
逆にボコボコのギタギタにされてー、
ヘリを爆破されて、逃げられました☆てへ☆
・・・とか、局長が言っている様を想像してしまって、
もうなんかおかしくっておかしくって。
しかも「真相は槙島自身の口から」って・・・
聞いちゃっていいんですか、局長!?
本当にいいんですか!?
局長の恥ずかしい過去が暴かれますよ!
メッタメタのギッタギタに倒されて、
あんなところまで露出させられた
恥ずかしい過去が暴かれますよ!
・・・とかね。
想像しちゃってね。
もう、笑いが・・・ぷっ。
それはともかく。
今回は、
一係の面々がそれぞれ格好良かった回でした。
まず、宜野座さん。
縢の失踪や槙島の逃亡に関して不審な点が多く、
疑念を抱きつつも、命令に従うしかないのかと
葛藤する宜野座さん。
下からは「明らかに上は怪しいのに」と責められ、
上からは「失態を払拭するチャンスをやったのに」と
叱られ、自分はどうすればよかったのか、よいのかと
悩みます。
そして、策を弄して狡噛を捜査に加えることを決断。
狡噛の「刑事の勘」は大きな戦力だ。
今の人員不足の時期に外すわけにはいかない。
上にはどうとでも言い逃れしてやる。
と、狡噛の能力を認めつつ、馬鹿な道であっても
保身を選ばずに自分に出来ることをやろうと
決意した場面は、とても格好良いと思いました。
まあ、その後は、また色々あって、
彼の努力は無駄みたいになったんですけど・・・。
でも、いつもいつも難しくて苦しい立場にいる
宜野座さんの葛藤や、そのうえでの決断は、
苦しんでいる分、輝いていたと思います。
ていうか、正直な所言うと、
宜野座さんは葛藤している時が
一番輝いていると思うんだよね。
別にいいと思うんだよね。
結果に結びつかなくても。
みんな、彼のことを「無能」とか「無能」とかいうけど、
彼は葛藤していることに、中間管理職の苦難と
悲哀を感じさせる部分に価値があるから、
別に結果なんか出さなくてもいいと思うんだよね。
いいんだよ、無能で!
いいんだよ、結果が出なくたって!
いいんだよ、失態ばかりだって!
ね、宜野座さん!
えーと。
その宜野座さんの父親・征陸さんも
格好良かったと思いました。
複雑な距離と関係を持つ息子に対して、
「無様でもいいから身を守れ」という親心。
本当は宜野座の悔しい気持ちを
誰よりも分かっているはずなのに、
それでもあえて「役立たずに徹して楽に生きろ」と
言う親心。
なんだか・・・感動した。
それから、唐之杜さんも。
狡噛を黙って行かせるところ、
最高に姉貴だと思いました。
そして、朱ちゃん。
イケメンでした。
とても、イケメンでした。
うっかり惚れそうになりました。
宜野座が局長にいじめられて硬直しているあの瞬間、
他の誰もがどうにも出来なかったあの瞬間に、
冷静にパラライザーを撃ってのけるその度胸!
淡々と「そのドミネーター故障してますよ」と
言ってのけるその胆力!
か、かっこいい・・・!!
あ、朱ちゃん!
いや、朱さん!!
素敵ですっ!!
と、叫びそうになりました。
なんだか、最近どんどん朱ちゃんがイケメンに
なってきて、そのうちこの作品一番のイケメンに
成長するんじゃないかと、密かに疑ってます。
いや、もう既に一番かな・・・。
で。
最後は狡噛さん。
この人は・・・どうだろ。
格好良かったのか、その逆なのか、
ちょっとよく分かりませんでした。
いや、いつも格好良い人だとは思います。
いつもいつも、少々突っ走り気味ですが、
頭は回るし、決断は早いし、戦闘も強く、
結果も出す、格好良い人だと思います。
今回も、
「上の人間は槙島を裁くつもりがない」
「シビュラシステムを操れる何者かと
槙島は交渉した」
「その何者かは槙島に執着している」
と、素晴らしい洞察力?勘?でもって
真相に近付いていました。
ですが、その後の行動が・・・。
いや、OPでもいつかはこうなると示唆されていたので、
行動自体にはすぐ納得がいきましたが・・・。
しかし・・・でも・・・だって・・・
朱様を泣かせるのはどうなの!?
どうなのよ!?
しかも「次会った時は容赦なく俺を裁け」とは!
酷い男だ!
・・・と、ちょっともやもやっとしました。
・・・まーでも、
孤独に槙島を追う道を選んだのは、
狡噛さんらしくて格好良いかなとも思います。
思います・・・
が・・・
でも・・・
朱様が!
そんな感じで。
それぞれがそれぞれの立場や道で
悩んだり決断したりしていて、
格好良いなあと思った十八話でした。
ああ。
それにしても。
最も己の道を貫いている、
私にとってはこの作品で一番、
最強で最凶のイケメンである槙島さんが、
今回は出なかったわ・・・。
少し・・・辛いわ・・・。