「新世界より」第二十一話の感想です。



※ネタバレします。



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☆第二十一話「劫火」の感想です。


バケネズミによって、

壊滅の危機に追い込まれた人間達。

しかし、ここで「地球を二つに割ることが出来る」とも

言われる人間の希望・鏑木肆星が立ち上がる。




人間の郷を蹂躙し尽くすバケネズミ。

思いもしない下等生物の反乱と、その周到な攻撃に、

人間達はただただ劣勢を強いられるのみ。


だが。


知性で優れ、呪力も持つ人間が、

これ以上バケネズミに好き勝手させるわけにはいかない!


ここで、満を持して人間の希望の星、

鏑木肆星の登場だー!


さー、やってきました、鏑木選手。

まずは派手な演出で、仲間と共に士気を高めます。


「バケネズミという種、そのものを、神の国、

日本列島から、根絶やしにすることを約束しよう!」


気合いは十分です!


そして、まずは・・・近場の土中に隠れ潜んでいた

バケネズミ達を・・・炙り出し・・・殺したー!

空中に持ち上げられたバケネズミ達、

手も足も出ません!

圧倒的!

圧倒的な強さ!

鏑木選手、絶好調です!


しかし・・・?

おや、あれは・・・?

悪鬼ちゃん!

謎の新人、悪鬼ちゃんの登場だー!


そして・・・殺られたー!!

殺られてしまったー!

鏑木選手、あっという間に殺害されましたー!

まさに一瞬!

一瞬の決着でした!!


何という番狂わせでしょう!

まさに非情!

人生は非情で無常であります!

はい!

これによって人間の敗北、滅亡、確☆定☆



・・・とか言ってる場合じゃないんですよ。


いや、あまりに肆星さんの退場が早過ぎて、つい・・・。

なんかこういうノリじゃなきゃいけないような気が、つい・・・。

なんか・・・つい・・・。


いやー。

それにしても肆星さんのやられっぷりは見事でしたね。

もっと強い所を見せてくれるかと思ったんですが、

やっぱり彼も愧死機構には逆らえないんですね。

悪鬼を避けて他の部分を攻撃してダメージを

負わせれば・・・とも思いましたが、

結果、人間にダメージが与えられたら、

それは「攻撃」になるから駄目なんですかね?

とにもかくにも足止めにすらならない

お早い退場にびっくり致しました。

地球を割れても、

無念の思いは割り切れないでしょう。

合掌。



一方、早季は覚と合流し、

その惨劇の場からの脱出に辛くも成功。


地中に潜り、バケネズミを一匹捕獲し、

野狐丸の居場所を吐かせようとしますが・・・。

そこで衝撃の事実が判明。


覚「大義・・・?」

バケ「我々の種族をお前たちの圧政から解放することだ」

早季「圧政って、どういうこと!?」

   「そんなに酷い扱いをした覚えはないわ!」


・・・え?

いや。

・・・・・・え??


バケネズミ達の目的は、

人間の圧政から解放されること。

何て衝撃・・・!

ではなく、

早季や覚は本気で

「圧政なんてしてない」

「奴隷のように扱ったりなんてしてない」

「下等生物だと尊厳を踏みにじったりしてない」

とか思ってたんですか!?

何て衝撃・・・!!


この期に及んでバケネズミ蜂起の理由にも

見当がついていなかったと!?

何て驚愕の事実・・・!!


あ、あほだ、こいつら。

スクィーラさん、やっちゃってください。


・・・いやいや。

まてまて。

ちょっと落ち着こう。


あの世界の人間にとってはバケネズミは

生まれた時から「下等生物」だったんだ。

見た目もあれだし、

言葉も共通じゃないし、

何より呪力もないし、

子供の頃から「下等」と教えられたら仕方ない。

そういう認識でも仕方がない。

仕方が・・・ないのか?

本当に??


うーん・・・。

なんか・・・やっぱり・・・。


しかし。

その部分に引っ掛かりはするものの、

バケネズミが人間を、奇襲によって

一方的に大量殺戮したのも事実。

早季や覚の怒りも正当なものだし、

人間の反撃も当然のこと。


この戦争はもう容易には終わらないでしょう。

お互いの存亡をかけての長い総力戦に・・・

あ、違う。

悪鬼がいたんだ。


と、悪鬼の存在を思い出し、

あーこりゃもう人間の滅亡、

代わりにバケネズミ繁栄で大団円かな。

長いこと人間に虐げられていた種族の、

生死を問わない覚悟の蜂起。

優秀な指揮官。

それから人間に対する無敵の兵器・悪鬼。

こりゃもう駄目だな。

世は無常。

諸行無常なんだよ。

驕る平家だって久しからずだったんだから、

これはもう仕方ない。

諦めよう。

そうしよう。

などと、私が勝手に思って納得していたら、

最後に更に衝撃的な事実が判明しました。


スクィーラの真の目的。

それは・・・


「人間の赤ん坊を拉致し、かつてバケネズミ同士の

戦闘で行われてた慣習のように、それを育てて

奴隷にする」


そして、呪力を持った人間を従順な奴隷に育て上げ、

今の人間どもを駆逐、地球をバケネズミの星に・・・!


うげー!!

流石にそこまでは考えてなかった。

郷の人間、出来てその地方の人間にとって代わる。

それくらいで、まさか世界規模の制服を企んでいたとは。

しかも人間を逆に奴隷にして。

うわー・・・。

流石はスクィーラさん。

おみそれしました。

素晴らしいセンスのお召し物を着こなしてるだけある・・・。

うわー・・・。

うわー・・・・・・。





何だか最後は早季と一緒に呆然とすることしか

出来ませんでした。

しかし、これは人間は負けられませんね。

でも・・・一体、悪鬼相手にどう反撃すればいいんでしょうか。

あと・・・今のあの悪鬼は・・・真理亜の子供ですよね?

真理亜は、守はどうしたんでしょう。

色々と気にかかります。