読み終わったので、少しだけ感想を。
なんか怠くてぼーっとする・・・。
何だろう・・・。
花粉?風邪?貧血?
何だ・・・??
あ、そういえば、全然関係ないけど、
最近、その辺りでウグイスが鳴く練習を始めました。
春だなあ。
※ネタバレします。
◎「インシテミル」
- インシテミル (文春文庫)/米澤 穂信
- ¥720
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時給11万2000円。
この法外な賃金につられ、
ある者は冗談で、ある者は半ば本気で、
ある者は切羽詰まって、参加したアルバイト。
7日間、「暗鬼館」で生活する。
ただそれだけの簡単な「実験」のバイト。
しかし、やはり美味い話には裏があった。
暗鬼館に集められた12人は、
すぐにこのアルバイトの恐ろしさを知る。
時給11万2000円。
詳細は話せない「実験」。
7日間、「暗鬼館」で監視された生活をする。
人里離れた地下に造られた「暗鬼館」。
私物は持ち込み禁止。
衣食住は保証。
生活に関する全ては高クオリティで保証。
ただ、ここでは「不穏当かつ非倫理的な出来事」が
起きる可能性がある。
・・・と、きたら、
クローズド・サークルしかないでしょー!
いえー!
いえー!
隔絶されちゃって!
人が次々殺されちゃって!
疑心暗鬼で!
いえー!
いえー!
たのしー!
・・・とか何とか。
どうやら私は「クローズド・サークルもの」が
結構好きなようで、ウキウキしながら読みました。
お約束展開・・・を避けようとしつつの、お約束展開。
または、お約束・・・なはずなのに、あれがない。
などなど、色々と楽しんで読み進めていったのですが、
終盤、ミステリーよりも違う部分に気が取られました。
ここから先は、ある種ネタバレになります・・・
終盤、主人公がアレしてアレされた後。
ミステリー好きなら恐らくニヤニヤ出来るような話が
色々と繰り広げられるのですが。
それがもう本当にニヤニヤで。
あ、でもこれは私がミステリーを好きだと言いつつ、
読んだうちに入らないくらいしか読んでいないから
ニヤニヤ出来るのかもしれませんが。
もっと本当にミステリ好きな人は違う思いを
抱くのかもしれませんが。
しかし、私としてはニヤニヤで。
もうこっちが主眼なんじゃないかな、この話。
と思うくらい、気が取られてニヤニヤで。
ああ、しかし、ちょっと心が痛いというか、
耳が痛いというか、
ミステリ好きは本当に性根が腐っているね!
空気?そんなもの読むものか!!
・・・と、笑い転げて、それに満足して、
事件の真相がどうでもよかった・・・。
そんな感じになりました。
この作品、ネットで他の方の感想を見てみると、
どうやらあまり好感触ではない方の方が多いようです。
確かに、設定には突っ込み所があるかもしれないし、
事件に関する詳細は不明部分が多過ぎ、
解決場面では少し拍子抜けな気分になりました。
しかし、それでも私は面白かったです。
ミステリー部分は最後の方まで引き込まれ、
そして終盤は上記のように笑い転げ、
色々と楽しめました。
特に最後の皮肉な視点がとても楽しかったです。
米澤作品を読むのはこれが初めてでしたが、
私としてはツボだったので、機会があれば
他の作品にも手を出してみたいと思いました。
「氷菓」のアニメ、観ておけばよかったかな・・・。
こんなに本格本格はしてないみたいだけど・・・。