「PSYCHO-PASS」第十六話の感想です。
※ネタバレします。
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☆第十六話「裁きの門」の感想です。
厚生省ノナタワーに入り込んだ槙島。
それを追う狡噛、朱、縢は二手に分かれ、
それぞれ屋上と地下に向かう。
盛り上がって参りました!
ていうか、盛り上がりました!
もしかして、もうクライマックス終わった?
分からないけど、
私はこの回でテンション最高潮になりましたよ。
展開的にも肉弾戦的にも!
いやー、楽しいわ!
ふうー!!
いよいよ場面が一話冒頭につながり、
ついについにありましたよ、
狡噛と槙島先生の肉弾戦!
私、アニメの肉弾戦が好きで好きで堪らないんです。
だっから、もう、今回は楽しくって、楽しくってえ!
いやあ、槙島先生、素敵!!
ひょろっこくて細っこくて青白くて妙にインテリなのに、
肉弾戦がバカ強いとか最っ高!
毎日毎日「くそう、槙島!」とか思いながら必死で
鍛えてるであろう狡噛さんにも勝利しちゃうとか、
もう素敵!きゃー、素敵!
そのうえ、「もう終わりかあ」とか思いながら、
朱ちゃんに思いっきりヘルメットで殴られて
失神しちゃうアホなところも素敵!
隙がなさそうで隙がありすぎ!
最後の詰めでアホっぽい!
最高にかっこ悪い!
きゃー素敵!
あー、盛り上がった。
あー、楽しんだ。
にやにやし過ぎて胃が痛い(?)
・・・。
それはともかく。
展開的にも何だか凄いことになってきましたね。
陽動である槙島を追って、
ノナタワーの屋上に行った狡噛と朱。
失神した槙島を狡噛は「殺せ」と朱に言います。
が・・・。
朱はヘルメットを振りかぶったまま躊躇。
目の前で殺されたゆきのことを思い出して
泣き出してしまうも・・・やはり躊躇。
そして、最終的に逮捕へ。
朱ちゃんは・・・精神が強いですね。
正義を信じてる・・・というか、
素直に正義な子なんですね。
なんだかその自然に真っ直ぐな正しい魂に感動しました。
凄いなあ、朱ちゃんは。
つーか、狡噛さん宜野座さんに「殺すな」と言われたことを
全く覚えてない。
「努力する」とか言ったことすら忘れてそうだ。
即、「殺せ」って言ったもんね、あの人。
こらこら。
また宜野座さんのサイコパスが危なくなるでしょー?
また、狡噛達と別れ、一人地下に向かった縢ですが。
彼は・・・もう・・・あれですよね。
今まであまりスポットが当たってこなかったのに、
ここにきて急に中心に躍り出る、とか。
一人だけで地下に向かう、とか。
地下の電波の届かない秘密の場所に潜る、とか。
狡噛に「無茶するな」と言われる、とか。
もう・・・あれですよね。
うん・・・。
始まる前から完全に死亡フラ・・・いや、なんでもない・・・。
そんな感じで。
滅多にない縢の活躍や、その思っているところを色々と聞けて、
それから彼の行く先を見られて、何だか・・・複雑な気持ちに
心を揺さぶられました。
彼はたしか・・・五歳の頃だかに「潜在犯」として収容され、
それからはずっと普通の暮らしとは無縁に生きてきたん
ですよね?
幼い頃からずっと「異常者」に対する視線を向けられて
きたんですよね?きっと。
執行官になって少しは自由があったとはいえ、
それでも色々と思う所はあったでしょう。
社会や世間を羨んだり、憎んだり、
シビュラなんて嫌いなんてもんじゃなかったでしょう、きっと。
なのに、いざシビュラを壊してやるからと言われても
「俺もあんたも他人の幸せが妬ましいってだけの
ゴミ屑さ」
「あいつらに殺し合いをやらせてる奴だけが
のうのうと生きているってのが気に食わねえんだよ」
と、すぐに言えるというのが・・・。
彼の曲がっていながら真っ直ぐな精神と、
自分に対する評価と、
友情に対する熱さと・・・
えーとあと色々に複雑な思いになりました。
うまく言えない。
彼にとってはシビュラを壊した方が真っ当な世界で、
彼の人生は不当に歪められてきたから、
彼は世間やシビュラを憎んでもいいと思うけれど、
でもそうしながらも彼は世界の変革や殺戮を阻止する
ために迷わずに動いているのが・・・
なんだか・・・こう・・・複雑な感動でした。
そして、それなのに、それなのに、
ああ、あんなことになるなんて・・・。
そらそうよ。
本当にそうよ。
「やってらんねえよ、くそが」
ですよ!
あー縢!かがりぃー!!
・・・。
そんな感じで。
色々と盛り上がった十六話でした。
あと、意外と私は縢を大好きだったかもしれない。
何だろう、この複雑な気持ち。
胸が痛むような、理不尽な死に盛り上がるような。