「PSYCHO-PASS」第十三話の感想です。



※ネタバレします。



◎「PSYCHO-PASS」

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.2 [Blu-ray]/関智一,花澤香菜,野島健児
¥7,035
Amazon.co.jp



☆第十三話「深淵からの招待」の感想です。


自身の犯罪係数が上昇していることを

気に掛ける宜野座監視官。

一方、槙島の顔を唯一目撃した朱は、

犯罪係数が規定値オーバーになるリスクも厭わず、

記憶の追体験から槙島のモンタージュを作る作業を

決行する。




犯罪係数が無視できないレベルにまで

上昇している宜野座さん。

「悩み事を誰かに相談しろ」とアドバイスされますが、

相談する恋人も家族もいない。


いや、家族はいますが、ちょっと事情があるようで・・・。

事情・・・。

事情のある家族・・・。

事情のある悩み事の相談できない父親・・・。

は、征陸さんでした!


ああ、やっぱり。

なんとなーく今までの色々で、そうじゃないかとは

思ってたけど、やっぱり征陸さんが宜野座さんの

父親だったんですね。


そりゃあ相談どころじゃないですね。

部下で執行官で潜在犯で「人間じゃない」ですもんね。

家庭でもさぞ色々と葛藤があったでしょうね。

今までの成長過程でも色々とあったでしょうね。

そのうえ同僚の相棒も執行官に落ちるし、

新しい監視官は言うこときかないし、

というか、全体的に皆、言うこときかないし・・・。


むしろ、宜野座さんの犯罪係数はよくもっている!


と、私は思います。

毎日毎日、部下達は言うこときかないし、

暴走気味だし、心配ばかりさせるし、

その中に父親もちゃっかり含まれるし、

以前の相棒は執行官になってますます暴走するし、

新人も執行官達に速攻で染まってるし、

しかも何故か事件解決に役立ってるのは暴走連中ばかり。


ああ・・・宜野座さん。

むしろよく頑張ってる。頑張ってるよ、君は!

などと、なんか宜野座さんの人知れぬ苦悩を思い、

同情の涙を誘われてしまいます・・・。

きっと夜、家に帰って一人でヒーリングに勤めてるんだ。

サプリとか一生懸命飲んでるんだ。

むしろ常備してるんだ。

いつでもどこでも。

胃薬と共に!

ああ・・・宜野座さん・・・。


でも、最後で少し素直になって、

征陸さんに相談・・・めいたような・・・ことを

出来て良かったなと思いました。

・・・思い・・・まし・・・いや、どうだろ。

なんか、征陸さんの言葉が怖い。

デカの先輩で、人生の先輩で、

執行官に落ちた父親の、現在の息子に送る言葉が、


「この仕事に疑問があるなら、

何か疑わしいと思うようなことを抱え込んだら、

気をつけろ。

そこから先には俺が嵌ったのと同じ落とし穴が

待ち構えているかもしれん」


ですからね。

いやー。

なんかいやー。

お父様、嫌な予感を掻き立てるのはやめてー。

嫌な未来を予感させるのはやめてー。

心配事を加速させるのはやめてー。

また宜野座さんの色相が濁るー。

いやー。



そんな、親子共々、犯罪係数が気が付いた時には

ぶっちぎってそうな宜野座さん達はさておき、

一方の、犯罪係数いつでも安定、

サイコパス健全で困っちゃうわ、な朱さんですが。


前々回、槙島を至近距離で目撃した朱。

今までで唯一、槙島を目撃した人間として、

彼のモンタージュを作成することを決意します。

自分の記憶から彼の顔を再現して・・・。


ということは。

あの事件を追体験するということ、らしいです。

つまり親友が目の前で殺される様をもう一度・・・。


うげー。

いやー。

これはやばい。

精神的に壊れる。

色相が濁りまくる。

流石の朱ちゃんも今度ばかりは・・・

数値が跳ね上がる気が全くしないぜ、ベイベー★


宜野座さんも、狡噛さんも、他の執行官達も全員、

朱の精神について心配していましたが、

私はまったく、少しも、これっぽっちも心配しませんでした!

だって朱ちゃんだもん!大丈夫!だいじょーぶ!!


朱「ね、平気だったでしょ」


だよねー。

そうだと思ってた!

流石に少しは数値が跳ね上がったようですが、

それも一瞬のことのようで、すぐに正常値に戻ったようです。

流石は朱さん。


というか。

これはあれなんじゃないでしょうか。

前半で宜野座さんが局長と話していた

「免罪体質」というやつなんじゃないでしょうか。

密かに公安に確保されていたらしい藤間幸三郎や、

殺人を犯す瞬間に数値がゼロになった槙島のように、

犯罪を犯しても犯罪係数が規定値オーバーにならない、

シビュラシステムに「悪」と認定されない、

シビュラでは裁くことのできない、

そういう彼らと同じ存在なんじゃないでしょうか。

朱は。


なんとなくそんな気がします。

でも、もしそうだとすると・・・

これから朱が何をやってもシビュラでは彼女を裁けない!


ほほう・・・。

これは・・・何だか面白いことになりそうな気がします。

っていうか、なるといいな。