「ヨルムンガンド」全二十四話視聴後の感想です。


これで秋アニメの終了後感想は終わりです。やっと。

あ、「ソードアート・オンライン」は、

途中で挫折してしまいました・・・。

一応、最後まで観たかったのに・・・。


えーと。

それで、これからは、「新世界より」などの感想を

継続しつつ、ちょっとずつ冬アニメの初回辺り?

前半辺り??の感想も書いていきたいと思います。

出来るだけ。適当に。多分。

最近、本当に時間も余裕ないので、

どこまで出来るのか挫折してしまうのか分かりません。

でも、とにかく少しはやる気ではいます。




※ネタバレします。



◎「ヨルムンガンド」

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☆全話視聴後感想


世界中に武器を売り捌く武器商人ココ・ヘクマティアル。

その彼女の私兵隊に加わったのは、

親を殺した武器を憎みつつ、

武器を持ってしか生きられない元少年兵ヨナ。

武器を憎み武器を握るヨナは、

武器を売り「世界平和」を謳うココと出会い、

そしてヨナは武器商人と旅をした。




最初は、「武器商人」だの「少年兵」だの「私兵部隊」だのに

抵抗がありました。

あまりそういう物騒なものは好きではないので。

ファンタジーはいいんですけど、

こういう現実現在が舞台だと何だか生々しくて怖くて。

一種の生理的嫌悪感・・・というのでしょうか。


前半は、ずっとその「嫌な」感覚が付きまとっていました。

ココを狙う殺し屋だの、ココの武器取引の話だの、

民兵との戦いや、商売敵との裏のかき合いだの、

どれもこれも殺伐として、つまらなくはないけれど

常に肌に合わない感覚に、なんとなく好きには

なれないでいました。


世界情勢・・・特に軍事的な方面に疎くて、

作品内で語られる事柄が理解出来ないのも

好きになれないことに拍車をかけました。

どこの国で、どの民族が、どのような事情で、

利益を追及し、問題を抱え、戦闘をしているか。

どの組織がどの企業が、そこに属するどんな人々が、

どんな表と裏と思惑を持って動いているか。

当然のように挙げられる知らない組織の名称と、

常識のように流される複雑な世界の状況。

恐らくは、現実の世界情勢をふまえて

作品内の世界も描かれていると思うのですが、

まず現実の方の基本的知識がなくて

観ていて苦しくなることも多々ありました。

無知って辛いね!



後半・・・二期に入っても、

それらの感覚は変わらないでありました。


ただ、後半になってくると、ココやその周辺の人々

一人一人にスポットが当たった話が続き、

少しずつキャラクターに愛着を感じられるように

なりました。

それと同時に、ココが何か企んでいるらしいという

謎もちらちらと見え始め、それにも引き付けられました。


少しずつ少しずつキャラへの愛情が湧き、

少しずつ少しずつココの企む何かに興味を引かれ、

そして、ワイリ、ヤバイ。で全てが頂点に達した頃。


そこからは怒涛の展開で、

一気に物語に引き込まれました。


ココの所属するHCLIが発表した一大事業。

その裏で進められるココの世界を引っくり返す企み。

ヨナの不信感。

そして、ココとヨナの決別。


一気に世界が凝縮され、

HCLIの手に乗ったような感覚。

そして、それすらも呑み込んでしまうココの計画。

世界が塗り替えられる途方もない大きさと、

ヨナの少年らしい割り切れなさからくる小さな別れ。


何もかもが一気に動いて迫ってきて、

どうしようもなく何かを揺さぶられました。


感情なのか、思想なのか、別のなにかなのか、

それはよく分かりません。


ただ、何かをひどく揺さぶられた気がしました。





・・・結局。

ココの発動した計画の成否は分からず、

ヨナの選んだ道の是非も分かりません。

けれど、そこから先はこちらが考えるための

余白なのだと思います。

世界がどうなるのか。

世界をどうしたらいいのか。



最初は世界情勢なんて見たくないし知りたくない。

複雑で理不尽な恐ろしいものなんて目にしたくない。

だから嫌悪のような感情すら抱いて観ていたこの作品。

最後まで観たら、色々と世界について知りたい、

それから考えたいと思わされる、

そんな熱のある物語だったと、そう思いました。





それはともかく。

最初から最後までヨナ隊員が可愛くて良かった!

とても良かった!

ぶっちゃけ、それだけで良かった!!