「PSYCHO-PASS」

第一話~第五話の感想です。


これで秋アニメの初回辺りの感想は終わりです・・・

って、もう12月になりますけどね・・・。

まあ・・・いいのよ・・・。


えーと。

本当はこの作品も継続して感想を書けたらいいなあと

思ったりもしました。

ですが、今ちょっと色々余裕がないし、

この作品はネット配信がなくて、感想を書こうとすると

不便で意外と大変です。

なので、気が向いた時に感想を書くようにしたいと

思います。

多分。



※ネタバレします。



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☆第一話「犯罪係数」の感想です。


えーっと・・・?


本編を見ただけではよく分からなかったんですが、

公式サイトで確認してみると、どうやら


近未来、テクノロジーにより精神が管理され、

人格が数値化された世界。

それにより犯罪も事前感知が出来るようになった。

犯罪は「犯罪係数」という数値によって計測され、

規定より高い犯罪係数を持つ者は刑事と「執行官」

によって裁かれる。

「執行官」とは、自らも高い犯罪係数を持ちながらも

犯罪者または犯罪者予備軍を追い詰める活動を

認められた異質な存在だ。


ということ・・・?

かな・・・??


で。

刑事であり「執行官」を指揮する役目の「監察官」に

着任したのが、新人の常守朱。

そのチームに「執行官」として加わったのが狡噛慎也。

他諸々。


という感じ・・・?

かなあ・・・???


まだまだ分からないことだらけですが、

とにかく大都会の夜景の美しさと、

ごちゃごちゃした街の退廃的な魅力と、

犯罪を未然に裁くという無茶苦茶なシステムには

心惹かれました。


でもー・・・。

あの人質のお姉さんを見ても分かるように、

「犯罪係数」って瞬間瞬間で結構上下しますよね?

そんな不確かな数値に「よし殺るぞ!」「あ、やっぱ

動き止めるだけで大丈夫だ!」ってなるのは・・・

怖いと思います。

ていうか、逆に犯罪増えそう・・・。

そういったところもテーマだと思いますが・・・。


とにかく。

こういうテーマの作品は好きなので

続きが楽しみです。





☆第二話「成しうる者」の感想です。


一話で狡噛を撃ってしまった朱。

その判断が正しかったのか間違っていたのか。

悩む彼女の答えが出た、第二話でした。



ただ単に犯罪者(予備軍と計測されただけだけど)と

行き会ってしまったがために、

ただ偶々目に留まったがために、

人質にされて暴行されて、心が荒んだ。

酷い目にあって心が荒んで犯罪係数が上がった。

自分も犯罪者予備軍になってしまった。


という、あの人質の女性の境遇には

おおいに同情しますし、


犯罪係数が規定値を超えた。

だから彼女も裁こう。


という、あの世界のシステム・・・シビュラ?には

疑問を感じます。


だから、朱が無情に銃を撃とうとした狡噛を

止めようとしたのには共感できますし、

そういう人間味を感じる方が私は好きです。


が。

だからといって撃ってしまったことを

正しかったかと言われると・・・ねえ。

撃たれた方の狡噛だって、

その彼と同じ立場の執行官達だって、

納得出来るものではないでしょう。

ただでさえ何もしてないのに人間扱いされてない

ようなのに、それが撃たれたとなると・・・。

しかも場合によっては死ぬかもしれない攻撃だったと

なると・・・ねえ。


朱「私・・・何の役にも立ってなかった・・・」

征陸「いやあ、大助かりだぜ?

    監視官同伴じゃなければ

    執行官は外を出歩けねぇんだから」

   「執行官を現場まで連れてきて、

    後はさぼったり逃げ出したり

    世間様にご迷惑がないようにしっかり見張る。

    お嬢ちゃんの仕事はそれだけで十分なんだ」


あれ・・・。

多少は嫌味も入っているかもしれないけれど、

落ち込む朱を一生懸命宥めてくれる征陸さん。

穏やかな口調。

選んだ言葉。

敵意がないよ?

優しいよ?


狡噛「あの銃の言いなりになって、

   何人もの潜在犯を撃ってきた。

   それがこの社会のためになると

   小奇麗な理屈を鵜呑みにして、

   いつの間にか考えることさえなくなった。(略)

   刑事ってのは誰かを刈り取る仕事じゃなくて

   誰かを守る仕事だったはずなのにな・・・」

   「あんたは何が正しいかを自分で判断した。

    役目より正義を優先できた。

    そういう上司の下なら俺はただの犬ではなく

    刑事として働けるかもしれない」


あれ・・・?

全く持って敵意がないよ?

多少の恨みさえ感じられないよ?

ていうか、むしろ感謝されてるよ??

あれ?あれ??


そして、

最終的な朱の判断


宜野座「つまり、あの場における判断に

     間違いはなかったと。

     それが君の結論か?常守監視官」

朱「はい!」


はいって・・・。

いやいやいや。

これでいいんですかね?

一応、人に銃を向けて、一応、撃ったんですけど。

皆、それでいいんですかね?

なんか、優しいよね。

何か間違ったら狡噛さん死んでたよ!?

人一人が死んでたよ!?


ていうか、一応人を撃ったのにメンタルクリーンで、

落ち込んでるのに全く精神に影響のない朱ちゃんが、

逆に私は怖いです・・・。

それって・・・犯罪者より恐ろしい気がするよ・・・。

何者なの、あの子・・・。





☆第三話「飼育の作法」の感想です。


楽しいですねえ、これ。

話の展開は・・・わりと普通・・・なことが多いですが、

私はこの作品、雰囲気やテーマが相性に合うようで

毎回楽しいです。

そもそも「心を数値化する」だの、

「何もしていないけれど潜在犯なので隔離する」だの、

ひどく無茶で理不尽な前提がとてもワクワクします。


それはともかく。

この三話は、あるドローン工場(ロボット製作工場?)

での殺人事件が扱われていました。


一年で三人も製作中のドローンの暴走によって

死亡している工場。

責任者は「事故」だと言い張るが、

執行官達は一目で殺人と確信。

だが、工場はオフラインでシビュラシステムに

接続出来ず、犯人の証拠を掴むことが出来ない。


で、どうするか・・・という話だったわけですが。



執行官達は、潜在犯同士だからなのか

それまでの経験からなのか、

一目で事故ではなく殺人と確信。

そして従業員の一人をも犯人と確信。

でも、証拠はない。

証拠はなくても犯人は分かっているから、

狡噛の作戦で炙り出そうと考える執行官達。


しかし、それに監視官である宜野座は猛反発。

征陸に「妄想」だの「お前たちは社会の屑」だの

言いたい放題。

彼はシビュラシステムを絶対的に信じ、

それに基づいて社会の秩序を守ることが

自らの使命と固く信じているようです。

また、同時に、シビュラに「潜在犯」認定された

執行官達のことも、人間と扱ってはならないと

思っているようです。


一方、同じ監視官という立場の朱。

立場は宜野座と同じで「執行官を監視する」役目も

負っていますが、彼女は執行官達を「同僚」と認定。

同じ人間として扱い、同じ仲間として付き合っていく

のがベストと考えているようです。


で。

今回は結局、宜野座が折れる形で(呆れ返るともいう)、

朱の推す狡噛の作戦が実行され成功。

成功・・・はしたけれど、その作戦内容は危険と博打に

満ち、また執行官達の危うい「猟犬」らしさが垣間見えた

結果となりました。



宜野座さんの執行官への「人間ではない」という態度。

シビュラは絶対という思考。

征陸さんとの何かしらの確執。


執行官達それぞれの普通さ。

潜在犯とは思えない優しさ。

その裏にある危険さ。


それから朱の恐ろしさ・・・。


少しずつ少しずつ各々の人間性が見えてきています。

表面からこうか、と思ったら、

実はちらっと違う一面が見えたり、

と思ったらまた違う面が顔を覗かせたり。

面白いです。


今回は、よく分からない狡噛さんのことも少し分かり・・・

いや、ますます分からなくなりました。

潜在犯なのと寡黙そうなことで、

性格はだいぶ捻くれているのかと思ったら、

自分を撃った朱に感謝するほど優しいし。

今回もいじめられていた従業員にすっと手を差し伸べる

優しさがある・・・と思ったら、

犯人を炙り出すために酷い態度、暴言を吐いてみたり。

「人の生き死ににまつわる真相なんだ。

それを暴こうと思ったら、こっちも命がけになるのは

当然だ」

と真摯なことを言ってみたと思ったら、

危険に直面して本当に楽しそうだったり。

一体、どんな人なんでしょう。

ますます分からなくなりました。


それから朱も・・・。

この子はさあ・・・・・・。

シビュラには物凄く優秀判定されているようですが、

今回、狡噛さんが工場責任者に嫌味を言った後の

あの、あの、歪んだニヤリ顔・・・!

ちょっと背筋が冷えましたよ。

何なの、あの子・・・。

もっと暗黒に染まってくれてもいいけど!




そんな感じで。

すこしずつ各人の人間性が見えてきて楽しいです。

これがどんどん関係が深まったり、

そのうえでこじれたりするのかと思うと・・・!

にやにやが止まりません。

私のニヤリ顔は朱より百倍醜い笑顔よ!





☆第四話「誰も知らないあなたの仮面」の感想です。


今回は、


二ヶ月前に殺されたと思われる男性。

その男性の運営していた有名コミュニティ、

有名アバターが、今でも変わらずネットで活躍している。

彼を殺したのは?

また、彼の代わりにネットで活動しているのは誰か?


という事件の前半でした。



事件とは関係ありませんが、

話の最初に、朱が狡噛について

複雑な興味を持っていることが描かれていました。


が・・・。


え・・・?

いや、そりゃ狡噛さんは不思議な人で、

こちらも興味はありますよ。

おおいにあります。

けど、何故唐突に朱が狡噛に興味を?

他の執行官や宜野座だって色々とありそうなのに、

何故唐突に狡噛だけ・・・?

何でだろう・・・?

何か特別なことあったっけ・・・??

タイプなのかしら・・・??


よく分からないけれど、

朱はこれから狡噛について突っ込んで知り、

そして深淵を覗いて覗き返されてしまう・・・

のかもしれません。

でも、まあ、そんなことしなくたって、

朱のメンタルには既に深い深い深淵が見えるような

気が私にはしますよ。

朱さん、怖いよー怖いよー。



それはともかく。

肝心の事件はまだ前半部分で詳しい所は分かりません。


ですが、

どうも・・・あれなの?


「こいつは有名アバターにもう相応しくない。

この有名アバターはもっとこういうキャラであるべきだ。

だから中の人を殺して代わりをしてやろう!」


てな感じなの・・・?


ちらっと出てきた犯人同士の会話では

そんな感じだったんですけど・・・・・・。

しかもそこに一話の冒頭でラスボス的に出てきた

白髪の男性もいたんですけど・・・。

あの人・・・凄いラスボスカリスマオーラ放ってましたけど、

そんな薄い動機というかインパクトに欠ける動機というか

・・・・・・正直に言って下らない動機で殺人してる人達に

協力だか統率だかしてるの!?

なんていうか・・・。

意外と小物臭が・・・!?

あと暇人臭が・・・!?


なんかちょっと意外でした。


まあでも、まだ事件は前半なので後半どうなるか、

楽しみにしています。



あー。

あと狡噛さんは、あんな近未来でネットやテクノロジー

とは切っても切れないような世界に生きているのに、

「匿名オフ会は仮想じゃなくてリアルだぞ!」

とか化石のようなことを言ってて、

普段どうやって生活しているのか不安になりました。

ちゃんと生活出来てるのかしら・・・?

ていうか、ドミネーター振り回してシステムの指示通りに

ばんばん犯人撃ってる人に言われても・・・。





☆第五話「誰も知らないあなたの顔」の感想です。


前回からの、


有名コミュニティを運営する有名アバターの

乗っ取り殺人事件。


その解決編でした。



有名アバターの本当の所有者、中の人を殺害し、

自分が成り変わっている犯人。

最初、被害者は「タリスマン」だけだったが、

今度は「スプーキーブーギー」、更にもう一人、

と被害は拡大していく。

誰が、一体何のために。

見えない犯人。

見えない動機。


という話で、犯人を追いつめいていく過程に

勢いと謎があって面白かったです。

部屋に突入したら爆発の場面とかハラハラしました。

ああ、宜野座さん、堅物で愛想悪いけど

真面目な監視官だったのに・・・成仏して・・・・・

とか、勝手にお祈りしたりしちゃったりして。


あ、でも、三体もの有名アバターを同時に演じている

犯人が、自分の元のアバターやアクセス時間?の

減少を放置するミスとか犯すかなー・・・とか思ったりも

したけれど、それは私がネットとか機械に詳しくないから

色々分かってないだけかもしれないし、

あとあと狡噛さんがスプーキーブーギーの動画を

調べている時に、「公安」と「警察」の言葉が違う!

別人だ!ってなってたけど、そもそも動画の下に出てる

声紋・・・ていうか、話し方の癖・・・?みたいなものを

それで比較すれば別人だって分かるんじゃないの?

分かるから下に出てるんじゃないの?それは何なの??

とか不思議に思ったりしましたが、それも私が機械を

知らなくて万能視してるからそう思っただけかもしれないし、

それはいいんです。

そういうんじゃなくて。


ただ・・・。


なんか・・・ネットとか仮想とかに恨みでもあるんですか?

っていう犯人だったのが、ちょっと・・・。


えー。

本当に有名アバターに心酔してたファンで、

有名アバターにふさわしくない言動が許せなくて

自分で乗っ取って演じてただけだったのー?

ていうか、そういう動機でもいいけど、

「他人を演じられたのは自分がないからよ」

とか言われて動揺しまくっちゃうような、

そういう犯人さんだったのー?

えー。


なんかものたりなーい。

もっと狂っててくれないとー。

なんかふつー。

もっともっと狂おうよー。


そういう感じで、

犯人に何か物足りなさを感じてしまいました。

んーでもこれはもしかすると後への布石かも

しれないけど。


というか。

「自分がない」というのは個性にはならないんですかね?

自分を消すというのは言うのは簡単でも、

やろうと思うとどうやっても難しい。

そう思うので、もし完璧に他人になれるほど自分がないと

いう人がいたら、逆にそれがその人自身という証になるの

では・・・なんて捻くれたことを思ったりもします。

駄目なの?それじゃあ??

いいじゃん別に。仮想に特化した自己だったのよ。

駄目なの?


あと、ヴァーチャルじゃなくて生身がどうたらみたいなことを

征陸さんが言ってましたが、ヴァーチャルヴァーチャル

言ったって結局は人間がその向こうにいるんだから、

それは本当にヴァーチャルなのかどうか・・・とも思います。

相手がリアルに存在しているならば、それがたとえ仮面を

かぶってようが、それは完全な仮想にはなりえないのでは。

そう思うんですが、どうでしょう・・・。

だって・・・そう思うからこそ私はネットでも人間関係が

こわ・・・・・・なんでもない。



えーと。

そんなわけで。

犯人やら時々挟まれるメッセージのようなものやらに

ちょっと不満を感じてしまった五話でした。

まあ、でもこれは私が捻くれた精神の持ち主だから

ですよねー。そうですよねー。

どうせ私の犯罪係数は規定値超えてますよ。

犯罪はやらないけど。

でも色相はかなり濁ってる気がする。

なんとなく(笑)



あ。

そうだ。

今回、最後に狡噛さんの過去が分かりました。

元監視官。

で、宜野座さんの相棒だった・・・?のかな?

あー、だから「ギノ」呼びだったし、宜野座さんも

狡噛さんには一目置いてるような感じだったのね。

なんか納得しました。

これから過去の話も少しずつ明かされていくのかと

思うと楽しみです。