「TIGER&BUNNY The Beginning」の感想です。



※ネタバレします。



◎「TIGER&BUNNY The Beginning」

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もう私はバニーちゃんがいれば何でもいいのよっ!

面白いように釣られてやるわよっ!

映画館が近くにないだと!?

行けばいいんでしょ!?行けば!!

と、とにかくバニーみたさに長距離移動もなんのその。


そんな感じで。

やっと観てきたので感想です。


「タイバニ」劇場版第一弾作品。

内容は、TV版1~2話の総集編が半分、新作パートが

半分ほどの、物語としては序盤も序盤といった辺りの

話でした。

あ、いや、新作パートの割合はもっと少ないかな・・・。

どうだろう。新しい話だけ観たいと思っていくと残念に

思うかもしれない・・・くらいの割合だったと思います。

ただ、私は1~2話のほとんどTV版と変わらない

部分も、ちょこちょこと知らない場面や会話、設定が

挟まっていたので、結構楽しめました。


そのなかでも一番驚いたのは、虎徹さんのトップマグ

クソスーツ着用場面。

自家用車の中で人力で着替えって・・・。泣ける・・・。

いくら資金繰りに苦しんでいるからってこれはやばい。

そりゃ買収もされますよ・・・。

ていうか、よく存続出来ていたものですね・・・。

賠償金もあるのに・・・。

賠償金があるから・・・?


その他にもブルーローズのリキッドガンについてや、

スティールハンマー像からバニーが抜け出した方法、

ロイズさんの虎徹へのお説教場面の内容、

虎徹の友恵さん回想シーン(意外ときらきら)など、

知っている展開のなかでも色々と知らないことが

分かって面白かったです。



新作パートの話は、レジェンドにゆかりのあるお宝が、

今まで一度も逮捕されたことのない謎のNEXT強盗

ロビンに奪われ、ヒーロー達が彼を追いかけるものの

面白いように振り回されてしまう・・・といった内容でした。


ノリはTVの事件と変わりませんが、ロビンのNEXT

能力が途中まで不明で、何が起こっているのかが

こちらにも分からないところが新鮮でした。

意外とこういうのってなかった・・・ような?

あ、ジェイクはそうだったかな・・・。

でも、これはヒーローと一緒にこちらも振り回されて

いるように感じられて面白かったです。


ロビンを追いかけるなかでのバディの関係も、

ギスギスしていてバニーがツンツンしていて

懐かしく、また同時に何か新鮮でした。
他のヒーロー達も出番が多くて、それぞれに

奮闘している姿が観られて良かったです。

特に折紙さんが投げた手裏剣を拾って回っているのが

おかしくて印象に残りました。


最後は・・・ちょっとあれはバニー単独過ぎてどうなのよ・・・

と思いましたが、その後のおじさんのアレを思うと、

この事件はこれはこれで良かったと思います。

思い・・・ます・・・。

けど、やっぱり他ヒーローの活躍ももっと観たかったなー。

なんて。

でも、良かったです。



まとめると。
全体的にそれぞれのキャラクターの個性がよく見えて、

またちょっとした補完や新作の事件など新たな部分も

楽しむことができ、私にはそれなりに満足度の高い

映画でした。

あまり期待し過ぎると肩透かしになると思いますが、

予想していたよりもずっと楽しめたと思います。



というより。
物語の雰囲気・・・というか、キャラクターの描き方、

他ヒーローの扱い(あ、でもそれぞれTV版とイメージが

少しずつ違っていて、良い部分もあれば不満な部分も

あったんですが、まあそれは人それぞれかも・・・。

でもあのスカイハイの能力については私は信じない!

そしてドントビリーブだ、絶体に!!)、

そして特に虎徹さんについては、

TV版よりもこの映画版の方が断然私は好きです!

好き・・・というよりも感動しました。

そこが一番感動しました。


虎徹さんに引っ掛かりを感じない!


実はこれが一番この映画で感動した部分でした。

TV版も好きだけれど、虎徹さんにはちょっと色々と

思う所があって・・・こう・・・ね・・・。

でも、映画版では虎徹さんに思う所がない。

だらしなくてお節介で勝手に行き過ぎるけれど、

熱くて他人思いで真っ直ぐで一生懸命。

バニーにも馬が合わない、嫌な奴だと思いつつ、

最後は信じてサポートに徹する懐の広さ・・・!

何か・・・感動した!


けど。

けどね。


その分、バニーがより嫌な奴に!

スカしてるし(これはいつもだけど)、

理不尽に虎徹さんに怒るし、

虎徹さんに叱責と命令を繰り返すし、

先輩ヒーロー達にも常に上から目線で拒絶するし、

市民の被害はわりと放置だし!

あーもう、こいつ殴りたい!と何度思ったことか!


それが辛かった・・・!!


いや、バニーが嫌な奴じゃないとは思わないし、

最初は冷淡でポイントを何よりも重要としている

というのは分かっているし、

結果を出せないけれど誰よりもヒーローなベテランと、

結果は出すけれどヒーローなど二の次な生意気新人の

コンビとしてはこれで合ってるんだと思うけれど、

思うけれど・・・

思う・・・けれど・・・っ!!


バニーってここまで嫌な奴だったっけ!?

あー辛い!

あー辛い!!


何だろう。

私の勝手な思い込みと個人的好みからくる齟齬なのかも

しれませんが、何だかとても辛かったです。

ツンツンしてる時期でももうちょっと柔らかい・・・というか

最低限の礼儀と情は持ち合わせていたような気がするん

だけどなあ・・・。


つーか、あれだよ。

きっとあれなの。

アホの子成分が足りないの!

もう完全に私の好みの問題なんだけど、クールにしてても

ツンツンでも滲み出るアホの子成分が足りないの、きっと!

孤高に見えて実は弱くて

上からに見えて根は素直で

冷静な頭脳派ぶってて実は騙されやすそうな、

夜の通販番組を見てて深夜の変なテンションでもって

要らない機能つきのフライパン(チャーハン用)とか

便利だと錯覚して喜んで購入しちゃってそうな、

そんなバニーが好きなのおぉぉうっ!!


・・・あー、また暴走してしまった。

欲望だだ漏れ。

まあ、いいか。




えーと。

そんな感じで。

満足度は予想よりも高かったけれども、

その分、色々と辛いところがあった・・・

ってかバニーが辛かった映画でした。


あーしかし。

私はバニーちゃんが大好きだっ!!