「ガラスの仮面」48巻の感想です。



※ネタバレします。 


◎「ガラスの仮面 48」

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失明の危険を抱えつつ、

「紅天女」の試演に臨むつもりの亜弓。

暗闇の中、今までとは違う演技を黒沼達に見せる。






マヤが恋にうつつをぬかし・・・あ、いや、

恋のレッスンに励んでいる頃、

ライバルの亜弓さんは人生最大の危機を

懸命に乗り越えようとしていました。



日に日に目の不調が増し、

ぼやけた視界で芝居の稽古をしなければならない

亜弓。

誰がどこにいて、何がそこにあるかもわからず、

ただぼんやりとした形だけが見え、

あとは音や匂いや気配を頼りに進む。



それでも絶対に試演は辞退しない。

日常生活も「見える演技」で

完璧に周りを騙してみせる。



亜弓さんの覚悟は相当のものです。

その姿は鬼気迫り、狂気のようにも見えますが、

しかし、とても美しいと思いました。



「何度も稽古をしたわ!

目をつぶってでも舞台の上を歩けるわ!」

「舞台のどこになにがあるか

どの場面で誰がどんな動きをするか

わたしにはちゃんとわかってるわ!」

「必死になって覚えこんだのよ!

ちゃんと演れるわ!」



この強さ。

壮絶な意志。

亜弓さんの女優魂は本当に素晴らしいと思います。

凄い人だなー、本当に。



でも・・・

でも・・・・・・

やっぱり入院して手術した方が・・・。

だって、亜弓さんの才能が勿体ない。

ああ、勿体ない。勿体ない。勿体ないお化け出る。



私のような凡人にはどうしても勿体なさが

感じられて仕方ないのですよ、亜弓さん。



しかし、目を病んだことで、

逆に演技に深みが増した亜弓さん。

今までの華麗な動きは捨てましたが、

その代りに不可思議な神秘性を身に着けました。

ああ、しかし勿体ない。



目のことを感づいたハミルさんに追及されたりも

しましたが、結局は協力してもらい、

そしてなんと告白までされます。

これは・・・亜弓の恋のレッスン相手は

ハミルさんてことですかね?

亜弓さんはそういう部分は弱そうなので、

これから鍛えられるといいと思います。

ああ、勿体ない。

しかしハミルさんはプレイボーイのようで、

その通り言動がチャラ男なので、

その男でいいのか亜弓さん!とも思わなくも

ないですがああ勿体ない。

まあ、亜弓さんが良ければどうでもったいない。




あー勿体ない!

勿体ないよ!!


とにかく終始勿体ない感が忘れられない!!



そんな亜弓さんの才能が惜しい、とにかく惜しい、

48巻でした。



あーそうだ。

そういえば真澄さんはついに紫織さんに

婚約破棄を申し出ました。

で、紫織さん、ヤンデレ始めました。

わーお。

面倒くさいことになりそう。

でも、今までずるずるしてた真澄さんも悪いんで

仕方ないですね。

これからヤンデレの魅力をたっぷり見せてもらうといいよ!

新しい世界の扉が開くよ!



そんな感じでした。