先日観に行ってきました、「るろうに剣心」実写版。
好評だという話は聞いていたので、人が多いだろう
とは思っていましたが、まさかあんなに混んでいる
とは思わずに驚きました。
なかなかチケットが取れない。
ロビーが人ばかり。
思うように動けない。
本当にびっくりしました。
みんな剣心のこと大好きなんだね。
そんなわけで。
とりあえず感想です。
※ネタバレします。
◎「るろうに剣心」
- 「るろうに剣心」オリジナル・サウンドトラック/ワーナーミュージック・ジャパン
- ¥3,000
- Amazon.co.jp
冒頭は鳥羽伏見の戦い。
徳川幕府を守ろうとする旧幕派と、
尊王攘夷を掲げる新政府軍が激しくぶつかり合い、
多くの人が斬って斬られて入り乱れた戦場。
そのなかで一人、他とは一線を画す超人的な動きで
人を斬る人間がいた。
「人斬り抜刀斎」と呼ばれる緋村剣心である。
というような始まりで、
もうその冒頭の瞬間から目が釘付けにされました。
息を飲む超絶アクションに!
凄かったです~。
とにかく凄かったです~。
何をおいてもアクションがあればいいや!
他が無理でもアクションがあればいいや!
ていうか逆に言うとアクションが駄目だと許さないゾ☆
と思って、とにかくアクションに期待していた私の、
その想像の上を行くアクション!
全編を通してアクションシーンは見惚れるばかりの
素晴らしさでした。
速い!
爽快!
ちょっと目が追いつかない!(笑)
いや~もう~本当に凄かったです。
あれが観られただけでもう大満足です。
今思い出しても・・・ふへ・・・。
というか、本当はもう何回か観たいのですが、
お金がないのでDVDまで我慢します。
本当は映画館で観たいけど。
そんな感じで。
とにかくアクションに心奪われてしまいました。
特に剣心役の佐藤健さんは、本当に剣心かと思うような、
軽くて速いすさまじい身のこなしでした。
滅茶苦茶かっこよかったです。
勿論、他の役の方もそうで、左之助や斎藤や刃衛など、
それぞれにそれぞれの魅力がつまったアクションで、
観ていて本当に幸せでした。
はあ~良かったわ~アクション。
ただ、当然のことなのですが、
映画なのでアクションだけでは困るわけです。
物語やドラマがないと。
しかも、これには原作があって、私ももうずっと前から
読んでいて、愛着のある原作なわけです。
こういう場合、どうしても後からくる映画のストーリーや
展開には納得できないというか、率直にいうと不快感を
覚えてしまうことが多いので、その点は不安に思って
いました。
けれど、観てみたら意外といける・・・!
というより、これはいける・・・!
原作とは全く違う話の流れなのに、
原作と同じ流れで、
なんというか・・・うまく詰め込んである!と驚嘆しました。
武田観柳の話をベースに、鵜堂刃衛の話を混ぜ、
そこに初回の偽抜刀斎と地上げ屋?の話を入れ、
左之助との対決やら剣心の過去やらをちょこちょこと
入れる。
色々とミックスしているのに、
それがあまり無理なく面白い。
原作が好きな私でも不快感が湧かない。
凄いなと思いました。
ただちょっと中盤は散漫な気分になったかも・・・。
でも、原作を知っていて、原作を好きでいても、
それでもほぼすんなりと受け入れられる展開に
なっていたと思います。
原作をとてもとてもとても好きで、展開をちょっとでも
変えるなんて嫌!という方には駄目かもしれませんが。
でも私は好きでした。
あ、ただ、これはどうしても仕方のないことなんですが、
細かい部分が色々と削られて残念な所もないわけでは
なかったです。
弥彦の事情とか。
左之助の「悪」一文字の理由とか。
御庭番衆の悲劇とか。
しかしこれは二時間なので仕方ないかなーとも思います。
思いますが・・・。
あれだと左之助が
「喧嘩大好きで牢屋にぶちこまれたり、店で暴れ出したり
する迷惑な人で、斬馬刀を大切にしてそうで急に捨てたり
する訳分からない人だけど、愉快でなんとなく仲間に加わる
良い兄ちゃんなんだぜ!多分!」
みたいな意味不明な人に・・・(笑)
いや、あれはあれで面白かったけど・・・。
でもなんであの人、生卵を飲んでたのかしら・・・。
ていうか、持ち歩いてすらいたような・・・?
主食が生卵・・・?
いや、でも左之助は面白くて良かったと思います。
私、映画の左之助好きだわ。
あと武田観柳も好きだわ。
あの下衆さと小物感が堪らない。
とにかく札束で顔をひっ叩けば何とかなると思ってる
所とか。
ガトリング砲を屋敷の中で乱射しといて、
「屋敷が壊れた!」と意味不明な逆切れしてる所とか。
最後まで「金」とか「せめて靴」とか即物的な所とか。
あれは下衆くて最高でしたね。
えーと・・・。
どうして私の感想はこんなに違う方へ違う方へ
流れていって散漫になるんでしょうか・・・。
とにかく。
目を見張るばかりの軽妙で質感のあるアクションと、
うまくミックスしたオリジナルで原作通りな物語が、
絡みあってまた観たいと思わせる、
そんな魅力のある実写映画でした。