何故かずーーーーっと読んでいて、

最近読み終わったので感想を少しだけ。


アンソロジーで、著者が一人ではなく困ったので、

編者の東雅夫さんの「ひ」でテーマ分け。


◎「闇夜に怪を語れば」

闇夜に怪を語れば―百物語ホラー傑作選 (角川ホラー文庫)/阿刀田 高
¥660
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百物語に関する小説や、エッセイ、評論等を

集めたアンソロジー(でいいのかな?)。


割合としては小説(短編)が八~九割くらいだと

思います。

泉鏡花、岡本綺堂、森鴎外などの文豪達から、

村上春樹、岩井志麻子、福澤徹三など

現在の作家達まで、幅広い世代、色々な趣向の

百物語を楽しめます。



「怪談やホラーは好き。でも詳しくない」


そんな半端な私は「百物語」に対して、

「皆で集まって百の怖い話を語り合い、

百話後に怪異が起こる」

という簡単な知識しか持っていませんでした。

「百物語」と言われても、古くさくて、実感もなく、

ぼやーっとしたイメージ。

そんなあやふやな感覚でした。


それがこの本を読んだ後は、なんとなーく

イメージが変わったような気がします。

なんとなーくですが。


百物語や怖い話を語り合うというのは、

もっと身近なのかなー・・・なんて。

実際に百物語をするということではなく、

恐怖を語り合う?共有する?というのには

歴史があって、今でもその精神自体は

色んな形で続いているんじゃないかなー・・・なんて。


いや、詳しいことは分からなかったので、

単なる私の直感的な印象ですが・・・。


そんな風に、少し百物語を身近に感じた気がします。




あまり「怖い!」という感覚はありませんでしたが、

「百物語」と人との関わり、歴史について色々と

知ることの出来た一冊でした。


あ、百物語の正しいお作法も分かる、

お得な一冊ですよ!(?)