「ソードアート・オンライン」

第一話~第二話+第三話少しの感想です。



※ネタバレします。



◎「ソードアート・オンライン」

ソードアート・オンライン 1【完全生産限定版】 [Blu-ray]/松岡禎丞,戸松遥
¥7,140
Amazon.co.jp


☆第一話「剣の世界」の感想です。


完全な仮想空間で行われるゲーム

「ソードアート・オンライン(SAO)」。

発売と同時に初回ロット一万本を即完売したSAOは、

期待値も注目度も高いMMORPGだった。

サービス開始日、主人公キリトも早速ログインする。

だが、ログイン後、彼はある異常に気付いた。

ログアウトの方法がないのだ。




完全な仮想空間。

「ナーヴギア」というヘッドギアを装着して、

リアルとほぼ違いのない感覚で

ゲーム空間を体感する。


そのゲームにログインし、開口一番

「戻ってきた。この世界に・・・!」

と感動的な主人公(主人公はベータ版をプレイ済み)。


また、SAO内で出来た友人は、

「マジこの時代に生まれてよかった~」

としみじみ感動する。


それに対し主人公は「おおげさだなあ」と言いつつも、

「ベータ期間中は寝ても覚めてもSAOのことしか

考えてなかったよ」

「仮想空間なのにさ、

現実世界より生きてるって感じがする」

と告白する。


・・・知ってるよ。

聞いたことある。

これが「廃人」ってやつだね!!

現実とゲームの価値が逆転してる。

ちょっと常人には辿り着けない高みにいるよね・・・!


と思っていたら、


ログアウト出来ない不具合が発生。

かと思ったら、

ナーヴギア設計者が現れ「それは仕様だ」と発言。

そして次々と爆弾発言。

「ログアウトは出来ないし、

現実で誰かがナーヴギアを外したら死ぬよ」

「ゲーム内で死んでも現実で死ぬよ」

「現実に戻れるのはクリアした時だけだよ」

「クリアまで100層あるよ」

「ちなみに今の時点で、現実でナーヴギアを

外されて死んだ人が213人いるよ」

言うだけ言って彼は

「私の目的はもう達せられた」

じゃあ、頑張って☆と退場。


・・・おおう。

廃人どころの騒ぎじゃないですよ。

狂人が出て来ちゃったよ!

現実とゲームの価値がどうとかを飛び越えて、

現実と仮想を両方使ってゲームし始めちゃったよ。

人の生死をゲームにしてる!

まさに「人がゴミのようだ」。

わーお、わーお。


そんなわけで廃人のキリトさん達は、

狂人のゲームマスターの支配から逃れるべく、

更に廃人への道を突き進むことに(強制的に)

なったのでした。アーメン。



そんな感じで。

「命をかけてゲームをしなければならなくなる」という

とても衝撃的な出だしで、一気に物語のなかへ

引き込まれた第一話でした。

正直、主人公の「廃人」思考にはちょっとついていけ

ない部分もありますが、これから彼らがどうなるか

にはとても興味があります。

先が楽しみです。


あと、ゲームマスターさんの現実での処遇が

どうなるかにも興味深々です。

お前・・・後先を考えてないな!





☆第二話「ビーター」の感想です。


命を賭けたゲームが開始され、一ヶ月。

その間に二千人のプレイヤーが死亡した。

しかし、第二層まで進んだ者はまだ一人もいない。




第二話は、第一層のボスを倒す話でした。


現実に帰るためにはゲームをクリアしなければ

ならない。

ゲームクリアには第一層から第百層までを

攻略しなければならない。

ゲーム開始から一ヶ月で二千人死亡した。

まだみんな第一層でうろうろしてるのに。


・・・もう駄目じゃない?

そうだ!

諦めよう!

違う、考え方を変えるんだ!

ゲーム世界で一生を過ごす!

夢の実現!

なんという理想の一生!

うわー、人生って素敵☆

・・・という思考改革で幸福に生きたらどうか。


とか言っちゃいけませんね。


というか、こんなに鬼畜に出来てるゲームなら、

もっとみんな協力した方がいいと思うんですけど、

どうなんでしょう・・・。


今回、第一層のボスを倒すにあたって、

ある程度の協力はあったようですが、

あれでは人数が少なすぎるような気がします。

まだ八千人は生き残っているのに

あそこにいたのはそのうちの何%か。


別に最初にクリアした人達しか現実に帰れない

というわけでもないんでしょう・・・?

としたら、少しでも人数が多い方がいいですよね。


もっと人数を集めて、出来れば全員で連携を取って、

情報と知恵を共有する。

ベータテストをプレイした人でも知識はまちまちだと

思うので、あんなこっそり出されるガイドブックじゃ

なくて、もっとしっかりと全部の知識を集める。


で、戦闘も人数を多くしてリスクを少なめに。


とかいうんじゃ駄目なんですかねー?


私はゲームをしないのでよく分からないんですけど、

色々と障害があるんですかね。



ていうか。

何で最後キリトさんは急に悪役になって去っていった

んですかね?

ソロプレイじゃ限界があるって自分で言ってたのに。

どうしたんだろう。急に。

あのカッコイイコートを独り占めしたかったのかな。

ならしょうがないな。

かっこいいもんね、黒コート。

私も好きだよ。



えーと・・・。

そんな感じで。

色々と分からないことはありましたが、

でも熱いボス戦でした。

まだ第一層だけどな!




あまり書くつもりがなかったけど、

第三話の感想を少し。


☆第三話「赤鼻のトナカイ」の感想です。


「月夜の黒猫団」というギルドに入ったキリト。

黒猫団はメンバーの仲もよく、メンバーの安全を

最重要視し、着実に進んでいるギルドだった。
だが、ある日、突然メンバーの一人、

サチが行方不明になる。

前衛として戦っていくことを望まれているが、

本当は死が怖くて逃げたいというサチ。

それにキリトは・・・。




「前衛として戦いたくない」

「死が怖い」

そういうサチに対し、

「考えたこともなかった」

と思うキリト。


いや・・・考えようよ。

どんだけ命に執着がないのよ。


ていうか、

サチが弱虫で臆病で、みたいな扱いになってるけど、

どう考えてもサチが正常だよ!


ゲーム内で死んだ瞬間に現実でも死亡するのに、

「カンパーイ!俺らのギルドに入ってよ!」とか、

「いつか攻略組に入る!(死亡率アップだぜ☆)」とか、

「家を買おうぜ☆ひゃは☆」とか

言ってるテンションの出所が分かりません。


明日にも死ぬかもしれないのに、

仮想の家を買って喜んでる場合じゃないでしょ!

ていうか、買っても現実に戻ったら何の価値もな・・・

とかいうのは禁句ですか。ごめんね。


いやはや。

ゲーム内に24時間、365日いなきゃならなくなると、

やっぱりそれ相応に思考が適応してくるんですかね。

ちょっとついていけない価値観がしばしば・・・。


まーでも、現実でも色々な人間がいるし、

それが仮想世界に入ったとしても変わるわけが

ないと思うので、やっぱ価値観は色々なんだと

思います。

ああいう風に和気藹々になる人達もいるんだ、きっと。



ところで。

私、現実世界に戻るには、一人一人がそれぞれ

ゲームクリアしなきゃならないと思っていたんですが、

どうも違うんですかね?

「攻略組が皆を守ろうとしてる」ということは、

攻略組がクリアできれば全員助かるんですかね?

それならば・・・

攻略組にクリアは任せて、サチちゃんたちは

始まりの街でだらだらすればいいじゃないか!

家も買おうぜ☆好きに遊ぼうぜ☆他力本願最高☆☆

とかいうことは許されなかったんでしょうか・・・。

他の人達が攻略組に加わりたがってたしなー・・・。


あー、現実だろうと仮想だろうと人間関係は難しい。

そういう話だったんだ。

きっと。




というか。

独特の思考や、時間の飛び具合に、

ちょっとついていくのが大変な部分があります。

もうちょっと分かりやすいといいんだけどなー。