「ソードアート・オンライン」
第一話~第二話+第三話少しの感想です。
※ネタバレします。
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☆第一話「剣の世界」の感想です。
完全な仮想空間で行われるゲーム
「ソードアート・オンライン(SAO)」。
発売と同時に初回ロット一万本を即完売したSAOは、
期待値も注目度も高いMMORPGだった。
サービス開始日、主人公キリトも早速ログインする。
だが、ログイン後、彼はある異常に気付いた。
ログアウトの方法がないのだ。
完全な仮想空間。
「ナーヴギア」というヘッドギアを装着して、
リアルとほぼ違いのない感覚で
ゲーム空間を体感する。
そのゲームにログインし、開口一番
「戻ってきた。この世界に・・・!」
と感動的な主人公(主人公はベータ版をプレイ済み)。
また、SAO内で出来た友人は、
「マジこの時代に生まれてよかった~」
としみじみ感動する。
それに対し主人公は「おおげさだなあ」と言いつつも、
「ベータ期間中は寝ても覚めてもSAOのことしか
考えてなかったよ」
「仮想空間なのにさ、
現実世界より生きてるって感じがする」
と告白する。
・・・知ってるよ。
聞いたことある。
これが「廃人」ってやつだね!!
現実とゲームの価値が逆転してる。
ちょっと常人には辿り着けない高みにいるよね・・・!
と思っていたら、
ログアウト出来ない不具合が発生。
かと思ったら、
ナーヴギア設計者が現れ「それは仕様だ」と発言。
そして次々と爆弾発言。
「ログアウトは出来ないし、
現実で誰かがナーヴギアを外したら死ぬよ」
「ゲーム内で死んでも現実で死ぬよ」
「現実に戻れるのはクリアした時だけだよ」
「クリアまで100層あるよ」
「ちなみに今の時点で、現実でナーヴギアを
外されて死んだ人が213人いるよ」
言うだけ言って彼は
「私の目的はもう達せられた」
じゃあ、頑張って☆と退場。
・・・おおう。
廃人どころの騒ぎじゃないですよ。
狂人が出て来ちゃったよ!
現実とゲームの価値がどうとかを飛び越えて、
現実と仮想を両方使ってゲームし始めちゃったよ。
人の生死をゲームにしてる!
まさに「人がゴミのようだ」。
わーお、わーお。
そんなわけで廃人のキリトさん達は、
狂人のゲームマスターの支配から逃れるべく、
更に廃人への道を突き進むことに(強制的に)
なったのでした。アーメン。
そんな感じで。
「命をかけてゲームをしなければならなくなる」という
とても衝撃的な出だしで、一気に物語のなかへ
引き込まれた第一話でした。
正直、主人公の「廃人」思考にはちょっとついていけ
ない部分もありますが、これから彼らがどうなるか
にはとても興味があります。
先が楽しみです。
あと、ゲームマスターさんの現実での処遇が
どうなるかにも興味深々です。
お前・・・後先を考えてないな!
☆第二話「ビーター」の感想です。
命を賭けたゲームが開始され、一ヶ月。
その間に二千人のプレイヤーが死亡した。
しかし、第二層まで進んだ者はまだ一人もいない。
第二話は、第一層のボスを倒す話でした。
現実に帰るためにはゲームをクリアしなければ
ならない。
ゲームクリアには第一層から第百層までを
攻略しなければならない。
ゲーム開始から一ヶ月で二千人死亡した。
まだみんな第一層でうろうろしてるのに。
・・・もう駄目じゃない?
そうだ!
諦めよう!
違う、考え方を変えるんだ!
ゲーム世界で一生を過ごす!
夢の実現!
なんという理想の一生!
うわー、人生って素敵☆
・・・という思考改革で幸福に生きたらどうか。
とか言っちゃいけませんね。
というか、こんなに鬼畜に出来てるゲームなら、
もっとみんな協力した方がいいと思うんですけど、
どうなんでしょう・・・。
今回、第一層のボスを倒すにあたって、
ある程度の協力はあったようですが、
あれでは人数が少なすぎるような気がします。
まだ八千人は生き残っているのに
あそこにいたのはそのうちの何%か。
別に最初にクリアした人達しか現実に帰れない
というわけでもないんでしょう・・・?
としたら、少しでも人数が多い方がいいですよね。
もっと人数を集めて、出来れば全員で連携を取って、
情報と知恵を共有する。
ベータテストをプレイした人でも知識はまちまちだと
思うので、あんなこっそり出されるガイドブックじゃ
なくて、もっとしっかりと全部の知識を集める。
で、戦闘も人数を多くしてリスクを少なめに。
とかいうんじゃ駄目なんですかねー?
私はゲームをしないのでよく分からないんですけど、
色々と障害があるんですかね。
ていうか。
何で最後キリトさんは急に悪役になって去っていった
んですかね?
ソロプレイじゃ限界があるって自分で言ってたのに。
どうしたんだろう。急に。
あのカッコイイコートを独り占めしたかったのかな。
ならしょうがないな。
かっこいいもんね、黒コート。
私も好きだよ。
えーと・・・。
そんな感じで。
色々と分からないことはありましたが、
でも熱いボス戦でした。
まだ第一層だけどな!
あまり書くつもりがなかったけど、
第三話の感想を少し。
☆第三話「赤鼻のトナカイ」の感想です。
「月夜の黒猫団」というギルドに入ったキリト。
黒猫団はメンバーの仲もよく、メンバーの安全を
最重要視し、着実に進んでいるギルドだった。
だが、ある日、突然メンバーの一人、
サチが行方不明になる。
前衛として戦っていくことを望まれているが、
本当は死が怖くて逃げたいというサチ。
それにキリトは・・・。
「前衛として戦いたくない」
「死が怖い」
そういうサチに対し、
「考えたこともなかった」
と思うキリト。
いや・・・考えようよ。
どんだけ命に執着がないのよ。
ていうか、
サチが弱虫で臆病で、みたいな扱いになってるけど、
どう考えてもサチが正常だよ!
ゲーム内で死んだ瞬間に現実でも死亡するのに、
「カンパーイ!俺らのギルドに入ってよ!」とか、
「いつか攻略組に入る!(死亡率アップだぜ☆)」とか、
「家を買おうぜ☆ひゃは☆」とか
言ってるテンションの出所が分かりません。
明日にも死ぬかもしれないのに、
仮想の家を買って喜んでる場合じゃないでしょ!
ていうか、買っても現実に戻ったら何の価値もな・・・
とかいうのは禁句ですか。ごめんね。
いやはや。
ゲーム内に24時間、365日いなきゃならなくなると、
やっぱりそれ相応に思考が適応してくるんですかね。
ちょっとついていけない価値観がしばしば・・・。
まーでも、現実でも色々な人間がいるし、
それが仮想世界に入ったとしても変わるわけが
ないと思うので、やっぱ価値観は色々なんだと
思います。
ああいう風に和気藹々になる人達もいるんだ、きっと。
ところで。
私、現実世界に戻るには、一人一人がそれぞれ
ゲームクリアしなきゃならないと思っていたんですが、
どうも違うんですかね?
「攻略組が皆を守ろうとしてる」ということは、
攻略組がクリアできれば全員助かるんですかね?
それならば・・・
攻略組にクリアは任せて、サチちゃんたちは
始まりの街でだらだらすればいいじゃないか!
家も買おうぜ☆好きに遊ぼうぜ☆他力本願最高☆☆
とかいうことは許されなかったんでしょうか・・・。
他の人達が攻略組に加わりたがってたしなー・・・。
あー、現実だろうと仮想だろうと人間関係は難しい。
そういう話だったんだ。
きっと。
というか。
独特の思考や、時間の飛び具合に、
ちょっとついていくのが大変な部分があります。
もうちょっと分かりやすいといいんだけどなー。