「坂道のアポロン」第一話~第三話の感想です。


これで一応、春開始アニメの1話辺りの感想は

終わりです。

余裕があれば「黄昏乙女×アムネジア」も

観たいと思っているのですが、どうなるか・・・。


今後は「ファム」の感想と「Fate/Zero」の感想を

継続しつつ、他の作品も気が向いた時は書いて

いきたいと思っています。


あ。

あと漫画(新刊、私的に)の感想を何とか出来ないかと

最近試行錯誤中。

しかし、なかなかうまくいきません。

強迫のせいで溜まる溜まる・・・。

※ネタバレします。



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☆第一話「モーニン」の感想です。


父の仕事の都合で、横須賀から九州の高校へ

転校してきた西見薫。

昔からふとしたことで心のバランスを崩し、吐き気を催す

癖のある彼は、新しい学校でもこの悪癖に悩まされていた。

しかし、教師も手を焼いているという不良の川渕千太郎と

出会い、反発しながら会話するうち、彼の心から恐怖が

少しずつ消えていく。




周囲の視線や言葉、態度に、知らず恐怖を覚え、

吐き気を催してしまう西見薫。


自然、人間を拒むようになっているこの彼と、


教室にいることが稀で、喧嘩っ早く、

ジャズをこよなく愛してクラシックを蔑む川渕千太郎。


周囲から避けられ、馴染めないこの彼が、


反発しつつもジャズという音楽で繋がりそうな、

二人にとって新しい未来が訪れそうな、

そんな予感を感じさせる始まりの一話でした。


素晴らしい空気感でした。

素晴らしい余韻でした。


転校した者に投げつけられる無遠慮な痛さの感覚や、

気に入らないと思いつつも何となく近づいていって

しまう距離感。

素朴な笑顔で心から温めてくれる律子の安堵感。


何から何まで細やかで繊細ながら、濃厚で力強い

情感が籠っているように感じられました。

場面場面で、引き込まれるような空気を感じました。


こういう作品、とても好きです。


レトロな雰囲気、ジャズという音楽、それから三角関係。


これからどういう風に明日が変わっていくのか、

とても楽しみになる。そんな一話でした。



でも、一つ言っていいかな。

これって・・・


人間嫌いの薫が素朴な優しさで接してくれる律子に恋して、

ボーイミーツガール。


というよりも、


人間を寄せ付けない薫と人間が寄り付かない千太郎が

共に素直に接してくれる律子に恋して三角関係。


というよりも、


孤独な薫と孤独な千太郎のボーイミーツボーイ!


が本命ですよね、絶体。


だって出会いがもうおかしいもん。

ファーストコンタクトから手を握り合うとかおかしいもん。

ていうか、何だあの丁寧な演出(笑)

律子の描写があんなにあっさりなのに(笑)

こんなの絶対おかしいよ!(笑)





☆第二話「サマータイム」の感想です。


喧嘩、セッション、海、一目惚れ。

これでもかというほどに青春の風が吹いていた、

そんな二話でした。



青春!

弾ける若さ!

突っ走る青さ!

仄かに甘い恋の春!

これぞ青!春!


という感じの二話でした。


クラスメイトに訳の分からない因縁をつけられて

喧嘩をしたり、

突然ジャズセッションに参加させられたり、

デートに誘ったつもりが何故か邪魔者もいたり、

青い海で夕方まで泳ぎまくったり、

ナンパから助けた女性に一目惚れしたり、

うわー青春っていいねえ!

青春、素晴らしい!

青春、万歳!


もうさっきから青春青春しか言ってないけど、

そればっかり感じたから仕方ない!

ぶるーすぷりんぐ!ぶるーすぷりんぐ!


そんな感じで。

今回は青い春の風が画面からひたすら吹いてくるような、

そんな若さと輝かしさに圧倒された、

青春の輝かしさ眩し過ぎる!目が潰れる!!・・・回でした。


あー、目の前がキラキラする(笑)



・・・それにしても。

薫さんは一生懸命に律っちゃんとの距離をつめようと

していましたが、どう考えても千太郎との距離が

ぐいぐい近づいている気がします。


「指は怪我しとらんか?」

「はよ!」

「おいの友達!」


1話では気になるけれどちょっと嫌な奴・・・かな?的な

関係だったのが、2話では既に「友達!」というか「親友」

ポジションになったような。

3話ではどこまで近づいちゃうんだ・・・。





☆第三話「いつか王子様が」の感想です。


単純で複雑にすれ違う恋模様、の三話。



またまた青春の甘酸っぱい恋の話でした。


三角関係、

かと思いきや、

二話で登場した綺麗なお姉さん(高校生かよ!)が加わり、

微妙な四角関係が形成されました。


薫は律っちゃんに。

律っちゃんは千太郎に。

千太郎は百合香に。

百合香は・・・?


見事に一方通行な想いがそれぞれの心を乱します。


今回、一番観てて切なかったのは、

やはり律っちゃんでした。


今まで千太郎が好きだとはっきり示されていなかったので、

今回初めてその気持ちが明かされ驚くと同時に、

明かされたところで今は千太郎が百合香に不器用な初恋の

態度で接するのを後ろから哀しく眺めているしかない状態

なのが切なくて堪りませんでした。


百合香は美しくてファッションも洗練されているのに、

自分は芋っぽい。


百合香と並んで歩く千太郎の背中を

見つめているしかない。


千太郎のために大きなおにぎりを作ってきたのに、

千太郎は百合香のお弁当をむせながら食べている。


一人その場を離れて泣くしかない。


律っちゃん、切ない~!!


しかし、その律っちゃんにピアノを弾いて告白する薫が

また切ないような恰好いいような!

しかも曲名が「いつか王子様が」とか!


いやーん!

青!!春!!


しかし、毎度毎度こんなに甘くて苦い青春模様だと

何だか私の心が持ちそうにありません。

もう若くないのにこの青春模様は心にこたえる・・・。

振り回される・・・。

でももっと観たいわ!



あー。

でも一番楽しみにしているのは毎回のセッション場面です!

今回も素敵でした。

指の動きとか表情とか観てて幸せ!

もっと魅せてください!!