「未来日記」第二十六話の感想です。

やっっっっっっと最終話の感想です。


後は冬アニメは「ファム」の感想だけだな!

そうだよ。

まだしつこく書く気だよ!



※ネタバレします。


◎「未来日記」

未来日記 DVD第1巻 [DVD]/富樫美鈴,村田知沙,土門仁
¥5,250
Amazon.co.jp


☆第二十六話「初期化」の感想です。


ムルムルがみねねを倒し、

由乃が雪輝を幻覚世界に閉じ込めた三周目の世界。

もう障害となるものはない。

後は由乃が三周目の由乃を殺すだけ・・・。




雪輝の側にいたい。

だから過去の自分を殺して成り変わる。


そう固く決意していた由乃ですが、

過去の自分と話すうちに躊躇いが生まれます。


まだパパとママを手にかけていなかったころの自分。

まだパパとママに愛されることを信じていた自分。

まだパパとママを愛していた自分。


過去の自分の姿に、自分はどこで歪んでしまったのかと、

一人思う由乃。


その頃、幻覚世界の中の雪輝は忘れている大切なものを

思い出そうとしていました。

そして、それに呼応するように三周目の世界の因果律が

狂い出し、世界が変わります。

これから未来日記を所有する人間達の未来も、

まるでドミノ倒しのように変わっていって・・・・・・。


一周目からの由乃と二周目の雪輝の決着がついた後、

世界は全てが良い方へと変わりました。


由乃は、父親にかばわれて助かり、母と父に愛されて

家族旅行に出かける普通の少女に。

雪輝は、父母と仲良く、そして由乃の前に好きだった

クラスメイトと恋人に。

教師で殺人鬼だった3rdは、正義の味方12thに捕まり、

何故か面会され面会する仲に。

4th来須は、未来のみねねに息子の心臓病のことを

教えられ、早期発見で息子は助かることに。

5thは・・・6thは・・・と、どんどんと良い方向に変わった

未来。


デウスと11thの話し合いから、神の後継者を決める

方法も別のものになったようです。


全てがハッピーに。

皆が幸せに。

嘘臭いほどのハッピーエンドが三周目の世界には

訪れました。


でも、今まで嘘臭いほどの辛い人生や、命の取り合い、

騙し合いを見てきたので、その嘘臭さがとても心地よく

感動的に映りました。

こうなる可能性も世界にはあると信じたい気持ちが

報われたというか。

ほっとしました。


でも、それにしても何人かは驚きましたけど。

3rdと12thの面会友達(?)関係はまだいい方で、

二周目のみねねと三周目の西島のラブラブ夫婦生活

とか(ちゃっかりしてんな、みねね様!)、

11thと8thの熱々おデートとか、

何でそうなったんだ!と思うような展開も多くて笑えました。

でも感動したよ!

しかし、三周目の西島が三周目のみねねを捕まえたら、

一体どんな修羅場が繰り広げられるのかと思うと

少し絶望するよ!


・・・それはともかく。

皆幸せに、良い世界が見られて良かったと思います。



ただ、一周目の由乃と二周目の雪輝については、

悲劇的な終末で、少し切なくなりました。


一周目の由乃は、最後の最後で、自分の欲望のため

ではなく雪輝のために命を絶ち、

二周目の雪輝は、自分の命だけを何とか守ろうとしていた

初期とは変わり、由乃のために命を差し出そうとしました。


互いに互いを利用しているつもりで、

互いに互いを真剣に愛するようになって、

互いのために二人とも変わったのに、

どうしても一緒にはいられない。


由乃が死んだあと、たった一人きりで由乃だけを

想い続けて一万年も過ごしていた雪輝の姿は

とても孤独で悲しくみえました。


成長したのに不幸エンドー!

切ないー!!


と思ったけれど、

何故だか一万年後に由乃、襲来!?


ハッピーエンド!?

やった、まさかのハッピー!?


と喜んだような気がした束の間、

「NEXT PROJECT」って何!?



唐突なラストでした(笑)


いや、でも、そこに至るまでの諸々には感動しました。

最後の方の盛り上がりは、初期には考えられなかった

ほどの感動を私にくれました。

まさかこの作品で恋愛方面で感動することが

あるとは思ってませんでした。

驚きでした。

しかし観ていてよかったです。


暗くて荒んでいて狂っていて、

それでいて温かい成長のある、

感動的な物語でした。