最近、春なのに寒い。

早く暖かくなって欲しい。

でも暖かくなると花粉の大暴走が怖い。

だから寒くてもいいような気がする。

でも寒いのは嫌だ。

うーん・・・。


そんなことはともかく、読んだ漫画の感想を短く。




◎「通り魔1991」

通り魔1991 (小学館文庫)/田村 由美
¥610
Amazon.co.jp


全一巻。

短編集。


噂の幽霊屋敷に住む二人の兄妹。

その屋敷には数多くの霊能者が除霊を挑み、

失敗しては通り魔に命を奪われていた。

そこへ家庭教師として赴いた主人公。

表向きは家庭教師だが、彼の本当の職業は

不動産関係で、それとなく兄妹に立ち退きを

求めるのが彼の使命だった。

だが、兄妹と触れ合ううちに彼の心情に変化が起きて・・・

という表題作「通り魔1991」の他、

祖父の作った「サファリ・アイランド」で動物達と共に

生きてきた少女が、ある日ヘリの墜落によって

家である「サファリ・アイランド」も家族である動物達も

諸共に危機に追い込まれるという「女神が落ちた日」、

16歳の誕生日に胸に埋め込まれた爆弾があと少しで

爆発すると教えられた少女の「MADONNAに告ぐ」等、

五編の短編が収録されています。




表題作と最後の話の他は、少しついていきづらい

部分があったかもしれません。


短編なので仕方がないのですが、

少し説明不足というか、それ故の共感しづらさが

あったような気がします。


けれど、どの話も、短編ではなくて長編にしても全く

問題がないようなスケールとスリリングさを持っていて、

勢いに流されるように楽しめました。


短い中でこれだけ壮大な話になれるというのは凄いと

思います。


えーと。


あと、この短編集は「田村先生らしさ」と「そうでないもの」

が混ざり合って存在しているようで、そういった意味でも

楽しめました。