「未来日記」第十七話の感想です。
※ネタバレします。
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☆第十七話「家族割り」の感想です。
崩壊寸前の桜見タワーで対峙する、7th二人と雪輝達。
さあ、勝利を掴んだのはどっちのカップルだ!?
というような、カップル対決、ラブ対決の結末回でした。
前半には、7thであるマルコと愛の、過去から現在まで
も描かれ、二人の絆がいかに強いものであるかが
伝えられました。
共に捨て子で、常に一緒に過ごしてきた二人。
辛い事件もお互いを思いやって乗り越えた二人。
いつもいつも互いを見つめて生きてきた二人。
神になって永遠に共にいることを望む二人。
そんな二人の生き方は、少し歪んでいるかも
しれません。
しかし、その愛は、お互いを思いやる気持ちは
本物でした。
後半、展望台が半壊し生き埋め状態になった時、
由乃は致命傷を負った愛を人質として利用しようと
します。
唯一生き埋めを逃れたマルコに、愛を更に痛めつけると
脅すことで外から助けさせようとしたのです。
が、しかし、マルコにはその手は通用しませんでした。
何故なら、
そんな脅しがなくとも、もう既にマルコは愛を助けようと
していたからです!
・・・なんという愛。
もうすぐ死ぬと分かっている恋人を助けることを、
一瞬たりとも迷わない。
例えそれが敵をも助けることになってしまっても、
一瞬たりとも躊躇わない。
男だぜ、マルコ!
マルコ「俺が脅されてこんなことしてると思ってか?
舐めるなよ。
俺は端から逃げる気なんざねえ!
もうすぐ死ぬ?関係あるか!
そんなもん、クソ喰らえだー!!」
きゃー!マルコかっこいいー!!
おまけにマルコは、雪輝と由乃の愛とは呼べない
偽りの絆にも喝を入れます。
雪輝は「汚れ役を由乃に押し付けて、潔癖なふりを
しているだけの矛盾野郎」。
由乃は「雪輝を助けるといいながら、雪輝の意思は
無視する身勝手な人間」。
正に視聴者が思っていただろう雪輝と由乃の
歪んだ関係を看破します。
素晴らしいよ、マルコ!
正論だよ、マルコ!
男らしくてかっこよくて人間出来てるよ、マルコ!
お前の愛は本物だよ、マルコ!!
だからお前は勝てないんだよ、マルコ。
この作品において生きるために重要なのは、
正しいことでも、
情に厚いことでも、
人間的に優れてることでもありません。
狂ってることです。
なので、マルコと愛は勝てるわけがないのです。
彼らの人間性は雪輝達より何倍も素晴らしい。
彼らの愛は雪輝達と違い本物だ。
それはよく分かります。
でも、だからこそ彼らは勝てないのです。
お互いを思いやるよりも、
お互いを利用しあい、操りあうこと。
他人を助けようとするより、鬼畜な拷問を交換条件に
しようとすること。
そうしなければ生き残れない作品なのです!
ああ、可哀想なマルコと愛。
そして、ある意味可哀想な雪輝と由乃。
しかし。
そんな人間的に崩壊している雪輝と由乃が
可愛くてしょうがない!
人間なんて醜いくらいが丁度いいよね!
狂気が正気を敗北させてしまうのは、
ある意味清々しいよね!!
・・・そんなことを思いながら、にやにやして観た
十七話でした。
私も若干頭がアレになってきてます。
大丈夫、大丈夫。
まだ自覚があるからね☆多分☆
まあ、でも、今回一番輝いて最低だったのは
雪輝君の父でしたけどね。
あの人凄いわー。