「ましろ色シンフォニー」

全12話を観終わった後の感想です。



※ネタバレします。



◎「ましろ色シンフォニー」

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共学の私立各務台学園。

そして、由緒あるお嬢様学校である結姫女子学園。

この二校が統合されるのを受け、前段階として、

各務台学園から一部の生徒が結姫女子学園に

通うこととなった。

主人公・瓜生新吾もその一人。

しかし、登校初日から理事長の娘・瀬名愛理が、

統合反対の姿勢を強く示してきたのだった。




で。


「お嬢様学校に男が入り込むの反対??

そんなの俺が愛理を落とせばいいだけだるぉ~??」

とばかりに、新吾が愛理を速攻で落としにかかり、

いい人オーラで陥落したら、

何故か新吾が怪しい生物を飼っている先輩と

ラブラブカップル♡になり、

怪しい生物が野生に帰ったので、

先輩は新吾を代わりにすることにした。

ハッピーエンド。


そんな・・・振り返ると謎な話だったね(笑)



前半は、統合計画に反対する愛理と新吾の

交流が描かれていました。

描かれて・・・いたと思う。

今となると幻だったかもしれない。

いや、多分描かれていた。はずだ。


ともかく、最初はキツい態度をとる愛理に、

新吾が誠実さで対応し、二人の距離が急激に

縮まっていったので、

「ああ、これは愛理がメインヒロインか。だよね」

と、変わっていく愛理をにやにやしながら観ていたら、


後半、何故か「ぬこ部」の部長・天羽みう先輩と

新吾が急接近し、いい雰囲気に。

そこからは一転、

新吾とみうのほのぼの恥ずかしラブラブ具合と、

初恋の男の子と憧れの先輩がいい雰囲気で

心がぐちゃぐちゃになり打ちのめされる乾紗凪を

見守る作品になりました。


愛理は・・・空気と成り果てました。

新吾と一緒にお風呂まで入ったのに。

後半の存在の有り得ない希薄さ。

まさに刹那に消える雪のごとき、ましろ色な雰囲気の愛理。


まあ、それはともかく。

愛理がメインヒロインかと思っていたら、

みう先輩が本命で、びっくりしましたが新鮮でした。


大体、愛理タイプとくっつく話ばかり観ていたので、

ほんわかしっかり者の先輩とカップルになっていく

過程を見るのは楽しかったです。

ツンデレタイプでないキャラとくっつくと、

話の雰囲気もちょっと変わりますね。

ふわんふわんしていて、にやにやしました。


また、そんな新吾とみうの様子を見て

打ちのめされる紗凪の姿も新鮮でした。

主人公がどっちつかずで誰も悲しまない、

みんな笑顔のハッピーエンド、というタイプを

よく観ていたので、こうまで真剣に悲しまれると

こっちもきゅんとしました。

恋の痛さって・・・青春よね。



そんな感じで。

後半の意外な展開には少し驚きましたが、

ほのぼのカップル具合も、選ばれなかった悲劇も、

どちらも丁寧に描いてあって、とても好感がもてた

作品でした。



女の子が皆可愛かったしね!

愛理もちゃんと可愛かったよ!

存在感はあまりなかったけど、

失恋に苦しむ紗凪を労わったり、

みう先輩の姿を真っ直ぐに尊敬したり、

とても素敵だったと思う!

私は好きだったよ、愛理!