「夏目友人帳 参」第十三話の感想です。
やっと最終話です・・・。
※ネタバレします。要注意。
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☆第十三話「夏目遊戯帳」の感想です。
西村や北本達と遊びに行く相談をしていた夏目が、
何故か全力で妖怪達と遊んでいた最終話。
原作にある小話とオリジナルの融合した話でした。
・・・だったよね?原作にあったよね?影踏み鬼の話。
この話、原作では、妖怪達との影踏み鬼によって、
過去には出来なかった遊びを満喫出来るようになった
夏目の変化が描かれていました。
アニメでは、そこに級友達との進路話などを入れることに
よって、また違った味わいが出ていたような気がします。
進路の悩みや遊びの方法が違ってくるという
成長の途中にいる夏目達。
妖怪や人間との関係に悩み、未来どころか
現在で手一杯という状況だった夏目も、
今は進路に目を向け始める時期に来ている。
そのことに何だか驚きと温かさを感じました。
また近所のおばさんが発動しそうになりました。
夏目の成長を感じると、夏目にお菓子をあげたく
なります。
二次元だけどな!
そんな風に、夏目に未来への余裕を与えた
一つの要因である妖怪達。
今回も、夏目が過去に出来なかった影踏み鬼を
一緒に遊ぶことによって、夏目の過去のしこりを
また一つ解消させてくれました。
流石は夏目の「犬の会」。
夏目の部屋に押しかけ、テスト前夜に徹夜で騒ぎ、
夏目を酒飲みの会に誘い、強制参加させ、
影踏み鬼にかこつけて踏みつぶそうとし(用心棒が)、
影踏み鬼にかこつけてセクハラし放題を企み、
朝から夜まで夏目を振り回す「犬の会」。
彼らの温かさは、確かに夏目に届いています。
迷惑なんじゃない。
思いやりです。
酒を飲んで騒ぎたいだけなんじゃない。
優しさです。
多分。
そんな彼らの友情に、最後手を振って応える夏目。
あの場面は胸が温かくなりました。
昔は妖怪も人間も自分を傷つける存在でしかなかった。
でも今は、妖怪も人間も自分にとってかけがえのない
友人達。
そんな夏目の思いと、周囲の温かさを感じました。
夏目は今、現在を大切にし、未来を見つめられる
幸せな状況にいます。
だから、きっと気のせいです。
「この話・・・・・・西村達は、進路のことを考えたり
昔と違う遊びをしたいと思ったり、確実に大人への
階段を登っているけど、夏目は子供の遊びで満足
していて、夏目が一人だけ成長していないってこと!?」
と、思ったのは、きっと気のせいです。
夏目だけはメンタリティが小学生のままか・・・
と思う話ではないはずです。きっと!
いや。
まあ、確かに夏目の精神は他に比べて
成長が遅れているかもしれませんが、
それでも確実に成長しています。
そのカメの歩みのような成長を、
微笑ましく見守るのが、
この作品の醍醐味の一つだと思います。
だから。
四期も楽しみにしています。
夏目、四期もカメのように頑張れー!