「TIGER&BUNNY」第九話の感想です。






※ネタバレします。要注意。




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☆第九話「Spare the rod and spoil the child.」

 の感想です。



虎徹がベビーシッターを頼まれたと思ったら、

誘拐犯がベビーシッターをやってくれた話。




資産家の子供が誘拐に遭う事件が相次いでいるからと

いって、自分の子供を壊し屋で名高い虎徹に預けようと

考える市長は、結構チャレンジャーだと思いました。


ていうか、あの赤ん坊自体がかなりな「壊し屋」ですが、

普段はどんな風に面倒を見ているんでしょう・・・?

お金持ちだから物が壊れても気にしないのかな・・・?

いいなあ、金持ち・・・。


それはともかく。

今回は、虎徹とドラゴンキッド、バーナビーが赤ん坊の

面倒をみる話でした。

同時に、女の子らしくない自分でいたいと考え、両親に

複雑な気持ちを抱いているキッドが、赤ん坊と誘拐犯との

交流を通して変化する話でもありました。


感想を一言でまとめると、

「ヒーローって必要ないんじゃ?」

そんな話でした。


いや・・・なんかねえ・・・。


まず虎徹さんがさ。

自分が赤ん坊の世話を任されたのに、赤ん坊がキッドに

懐いたからってほとんど世話押し付けててさ。

それでもって赤ん坊に自分の家の物を壊されると

嫌だからってバーナビーの家に無理やり押しかけてさ。

おまけにキッドが赤ん坊と眠りについた時間には、

バーナビーの家の酒(多分)を並べて一人で寛いでてさ。



おいおい、おっさんや。

あんた何してんだよ。

何しに来たんだよ。

赤ん坊に嫌われてるならキッドの補佐をしっかりしようよ。

何一人でリラックスモード入ってんの?

何でバニーの面倒を見だしてんの?

いや、違うでしょ。

色々と違うでしょ。

何なのこの人。

駄目なヒーロー?駄目な人?駄目な大人?


何なの、一体。


と思っていたら、そのおじさんと酔い潰れて朝起きれない

バーナビーが一匹・・・。

・・・おい。

全く面倒を見る気がなかったとはいえ、一応大人なんだし、

女の子一人に赤ん坊を押し付けて二人で潰れる事態は

避けようよ。

おじさんも少しは御飯とか作ってたみたいだし、

バニーは他のところで気を使おうよ。

一応はコンビだしさー。

ほとんど面倒も見てないわけだしさー。

何なの、この人も。



ていうか、何なのこのコンビ。

20代半ばと30代後半(?)の大人二人が

女の子一人に赤ん坊の世話を押し付けて

酔い潰れるって・・・。


えー・・・。


そりゃあキッドちゃんもドン引きアルよ。

つーか、この惨状を見た時のサム君の拒絶と憐みに

満ちた視線が辛い・・・。


なんて駄目な大人達なんだ。

ヒーローってこれでいいわけ?



などと駄目な大人達に溜息を吐きながら見ていたら、

誘拐犯にあっさり攫われるキッドちゃん・・・。

ええー・・・。

正社員ヒーローでカンフーマスターであり、

電撃使いのキッドちゃんが、ほぼ普通の人間に

軽く拉致されるって・・・えええー・・・。

それでもってすごく隙のある時にも逃げ出せないって・・・。

解決したのもよく考えたら大体サム一人で撃退してたって・・・。

ええええー・・・。



あのー・・・。

なんかね。

ヒーローって何だろうって思うんですよ。

精神性とか?

強さとか?

事件解決の手腕とか?

色々・・・色々・・・色々皆駄目過ぎるんじゃない!?

サムに・・・この間生まれたばかりの赤子のサムに負けてるよ!?


何なのさ。

ヒーローって必要なの?

本当に??



・・・とかぐるぐる考えてましたが、最終的にはどうでもよくなり

ました。

バニーちゃんが打ちあがっていったので。



唐突に花火かロケットの如く空に打ちあがっていったバニー。

何ですか、あれ。

どうしたんですか、あれ。

意味不明なんですけど(笑)


というか。

あの突然の行動を、虎徹がアニエスにどうやって説明したのか

想像すると、笑いが止まりません。



見たままの説明だと・・・



虎徹「バニーは空に打ちあがってったよ」

アニエス「は?」



ロマンチック風だと・・・



虎徹「バニーは・・・月が恋しかったんだろ・・・還ってったよ」

アニエス「は?」



ちょい電波風だと・・・



虎徹「バニーは高い高いスカイハーイ!!」

アニエス「病院紹介するわ」



妄想が暴走して笑いが・・・。

何だったんですかね、あのバニーの奇行は。

それでどうして誰もあの行動を心配してあげないんでしょうね。

バニーちゃん、孤独・・・(笑)

でもそんなバニーちゃんも素敵。





そんな九話でした。