放送や配信も少しずつされているようなので、

アニメ感想を再開します。


「魔法少女まどか☆マギカ」第七話の感想です。



※ネタバレします。要注意。


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☆第七話「本当の気持ちと向き合えますか?」の感想です。


魔法少女とは、魂と体が切り離された、

「ソウルジェム」という魂の形が本体の、生ける屍。

真実を知り、ショックを受けるさやか。

同じようにショックを受けただろう杏子の歩み寄りにも

耳を貸さない。

更に追い打ちをかけるように、仁美が恭介を好きで

告白するつもりだと宣言してくる。

そして、さやかは。




どんどんどんと面白いように下り坂な魔法少女達。

初めは些細な奇跡を望んだだけ。

それだけなのに。

こんなはずではなかったのに。


そんな下り坂を突っ走っている一人、杏子の身の上話が

興味深く、面白かったです。

神を信じ、正しいことを信じた父。

その父を信じ、父のために魔法少女になって、

裏切られた杏子。

自分の「他人のための祈り」は絶望しか生まなかった。

だから今は自分のためだけに力を使うと決めた。


なるほど。

だから杏子は他人のために無償奉仕するさやかが

気に食わなかったんですね。

他人のためではなく、自分のためだけに力を使わなければ

馬鹿を見ると。


でも、また今、「正しいこと」を信じるさやかに否定され、

決して同じ道を行くことはないと宣言される杏子。


くはー。

人間ってままならない!


さやかはさやかで、「正しいことを正しいと信じる」ことで

自分を何とか保っている感がありますしね。

杏子のように思えたら少しは楽になるかもしれないけれど、

そう思った時は自己の崩壊の時。みたいな。

だから辛くても苦しくても絶対に仲間にはなれない。ような。


うはー。

魔法少女って地獄!


この世は絶望ばかりだー!

誰だ-!

魔法少女が希望を振りまく存在とか言ったヤツはー!

あん?

キュゥべえか?

じゃ、駄目だわ。

それは嘘だわ。

あいつのいう希望なんて

「ゾンビってもう死なないからラッキーだよね♪」

くらいの意味合いしかないよ、きっと!


というように、今の少女達の地獄を作りだしたキュゥべえ

ですが、今回も素晴らしい悪っぷりでした。

ほとんど冒頭しか話していないというのに、

最初の2,3分で輝くような悪魔ぶり。


魔法少女の真実を知って怒りを向けてくるさやかに、

「説明を省略しただけ」という自らの過失の小ささを

強調することから始め、

「聞かれなかったから」と責任転嫁をし、

「少しでも安全に魔女と戦えるようにしてあげた」と

むしろ感謝を押し売りし、

肉体にダメージを与えて強制的に黙らせたあと、

「慣れてくれば完全に痛みを遮断出来るよ」と飴の

ようなものもチラつかせる。


・・・すごい!!

この手練手管にはもう感動すら覚える。

惚れ惚れする。

これってトキメキ?

恋・・・かな、キュゥべえ様。

そうか・・・だから・・・貴方をこんなに・・・殴りたい!

愛は傷つけるもの!

誰か、この外見だけ白い中身ドス黒い生物を

ぶん殴れー!!




そんな七話も絶好調でお先真っ暗な話でした。

あー、楽しくなってきた!

さやかがこれからどうなるのか考えると、

ニヤニヤします。ふへへ。