読んだので、感想を適当に。
※ネタバレします。要注意。
◎「火輪」
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全17巻。
東海竜王の持つ竜王剣。
その竜王剣についていた、巨大な力を持つ金、黒、白の
三真珠。
そのうちの一つ、白真珠が人形をとった白玲(パイリン)に
育てられたラン・リーアン(漢字が分かりません。ごめんなさい)。
ある時、竜王剣が盗まれ、嘆き悲しむ白玲を見たリーアンは、
竜王剣を取り戻しに人界へと下りる。
そんな始まり・・・だったような気がします。
竜王剣の盗難。
確かそれが始まりでした。
竜族の長、四方将神の青龍である、東海竜王・敖広(アオ・
コアン)の持つ、竜王剣の盗難。
人界にあってはならない神の力を宿す剣。
それが人の元へ・・・。
ああ、大事件だった。
けど、全て読み終えた今となっては、
「あれ、そんな些細な事件が発端だったかしら?」
と思わざるを得ない(笑)
というように、そこからあれよあれよと話のスケールが広がり、
いつのまにか人界天界全てを巻き込む大騒動になっていきま
した。
人界では華王朝の滅亡を企むリュイが微笑み、
仙界からはそれに賛同するヤン・ジンが加わり、
天界では大好きな竜王(男)をとられて嫉妬する天帝(男)が
豎眼を光らせる。
華王朝は傾き始め、戦乱が起こり、
人界と呼応し天界にも騒乱が湧き起こる。
ふと気が付けば主人公リーアンの幾つもの謎が解かれ、
他のキャラ達の秘密も明かされ、
その度に力関係はインフレ、インフレ、ハイパーインフレ。
おやおや、最初の頃のリーアンがゴミのようだ。
・・・とまでは言いませんが、かなり冒頭からは想像のつかない
大騒動になりました。
えーと、しかし、最後まで読んでみると、「そのスケールの
大きさがそこに収束するんかいっ!」と少し突っ込みたい
気分になりました。
いいのか、それで。みたいな。
でも、とにかく「壮大な嘘」が大好きな私には、その大きさと
広さと勢いが楽しく、最後まで走るように読み通せた作品でした。
そして。
ここまでもネタバレな感じでしたが、更に更にネタバレ
しまくった感想を少し書くと、
一族滅亡の怨みを晴らさんと、密かにこつこつ地盤を固め、
ついに天界へ乗りこみ、天帝の座まで奪ったものの、
あと一息と乗りこんだ先で、
「まあ、そんなこといいから、こっち手伝ってよ」
と完全無視された某氏が可哀想でなりませんでした(笑)