新アニメチェック、大体終わったんですが、

まとめる気力がないので、漫画の感想です。


「潔く柔く」、最終巻です。


※ネタバレします。要注意。


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ハルタが死んでしまってから

止まったままのカンナの時間。


けれど、禄を選んで走りだしたカンナ。


そのとき時間が動き始め、

未来へと進みだした最終巻。




おめでとう、おめでとう、カンナ!

魂の浄化、おめでとう!!


というような、まるでエヴァの最終回のような

清々しい魂の救済物語でした。

良かった。

感動した。

夢の中でカンナとハルタが

「・・・・・・あのなぁ」

「うん なぁに?」

という、ごく短い言葉だけで気持ちを交わす場面なんか、

たったそれだけなのにじーんときました。

良かった。

本当はカンナ、苦手なタイプだけど。


いや、でも、本当に良かったです。

なんかさっきから良かったしか書いてない気がするけど、

良かったです。


しかし。

この最終巻、本編はそれほど量がなく、

番外編と他の作品の方がページが多かったです(笑)


番外編「潔く柔く 番外編 切々と」は、

カンナの親友・百加の話でした。


ずっと古屋に抱き続けた想い。

でも、「知り合った男みんな友達に」なってしまう百加は、

気持ちを言い出せない。

言い出したら変化が起こる。

その変化がどちらに進むか分からず怖い。


よくあるだろう片思いシチュエーション。

それに加え、自分で勝手に他人の気持ちを測っては

決めつけ、ネガティブに悩んでしまう、卑屈になってしまう。

そんな百加に共感しました。

あるよね~。

ちょっとした態度とか、少しの言葉尻を捕まえて、

「ああ、あの人はきっとこう思ってるんだわ!

もう駄目なんだわ!」

みたいなさ~。

分かるよ、分かるよ~。

それでもって「モテる女の子とあたしとどこが違うんだろうなあ」

なんて、ちょっと嫉妬にかられてみたりして。

分かるよ~。私なんてそんな可愛いもんじゃないくらい

世の中僻んでるから、よ~く分かるよ~。

とか言うから、嫌われるんかね(笑)


まあ、そんな百加も、カンナと禄の密かな後押しを受けて、

古屋君と唐突に結婚まで決まって良かったです。

しかし、本当に唐突だった。

すっ飛ばし過ぎでしょうよ(笑)


そして、その番外編の後には、

「誰かが私にキスをした」という短編が収録されていました。

これは同名映画のコミック化作品、ということのようです。

が、ちょっと・・・短すぎてよく・・・わからな・・・。

映画を観たら分かるのでしょうか。

ちなみに、松ケンが出てるんだそうです。




そんな感じで。

淡々と過ぎる日常のようで、

柔らかく温かい夢のような、

そんなこの作品もこれで完結のようです。

寂しさも感じさせないくらい、あっさりと過ぎ去った

最終巻でしたが、またいつか全てを読み返すと、

また違った感想が持てるかもしれない。

そう今は思います。