気のせいかな。

ニャンコ先生がより丸くなっているように見える・・・。


※ネタバレします。要注意。


◎「夏目友人帳 10」

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妖怪が見えてしまう。

そのために周囲と馴染めず、

浮いてしまっていた子供の頃の夏目。

今現在は、友達と良い保護者に囲まれて幸せに暮らす

夏目だが、ある日唐突に昔を知る人間が現れた。

その人間・柴田は、夏目に「ある女の子が人間かどうか

見て欲しい」と頼みごとをしてくる。

そんな柴田と女の子・村崎の話。

そして、

十年に一度、豊作の神と不作の神が勝負をし、

その後の十年を決める「月分祭」。

もし不作の神が勝ってしまえば、その後十年は山が枯れる。

しかし、その月分祭間近に、豊作の神が姿を見せない。

山が枯れてしまうのを防ぐため、動き出した夏目と名取は。

というような、月分祭の話。



この二つが10巻の内容でした。


柴田と村崎の話は、温かくて切ない夏目友人帳らしい話

でした。

が、らしくなかった人が一人。

それは夏目貴志。


柴田「やっぱりお前は嘘つきなんだ」

夏目「! 違う柴田 信じてくれ」


夏目(今さら嘘つきだと言われたからってつまづいてる

   場合じゃない)


夏目「おれのことは信じなくてもいい でも(略)」


「嘘つき」と言われても、信じてもらえなくても、

果敢に柴田と村崎に向かっていく夏目・・・!


貴志君が、成長してる!

成長してるよ~~~!!

おばちゃん、嬉しいよ~!!

大きくなったね~!!

お菓子食べるかい?


・・・そんな、何故か「近所のおばちゃん気分」になって、

感動してしまいました。

どうしたんだ、夏目。

急に逞しくなって。


「月分祭」の話は、久しぶりに名取さんが出てきて

嬉しかったです。

名取さん好きなんで。


しかし、相変わらずキラキラしてるわりには

ストレス多そうですね、名取さんは。

祓い屋業界内での力関係はどうなってるのか、

名家(?)の血筋としては、危険な仕事を

押しつけられているようだし。

夏目とは微妙な立ち位置で仕事をしなきゃ

ならなくなるし。

なのに、いちいち夏目を気遣ってるし。

そのうちハゲるんじゃないのかね・・・?


そんな、何故か名取さんの毛根が気になって

仕方ない月分祭の話でした。

いや、話として普通に面白かったですよ!

けど、私は何故かそこばかりが・・・・・・!!


しかも、最後に

「たまには・・・おれから名取さんに会いにいこう」

と夏目に思われているしね!


今まで夏目に助けられたこともあるけれど、

逆に助けたことも力になったことも心配したことも

数多くあるのに、

「積極的には会いたくない」と思われていたんだね、

名取さん・・・!!

なんか、なんか、可哀想だよ・・・。



えーと。

そんな感じの10巻でした。


とにかく、結論としては、

今回もニャンコ先生は可愛かった、ということで。

というか、もう「不細工ネコ」通り過ぎて、

珍獣として拝まれる域に達したニャンコ先生が・・・!!

すごい。流石はニャンコ先生。