相変わらず調子が悪いので、もう横になります。


◎「ショート・トリップ」

 
ショート・トリップ (集英社文庫)/森 絵都
¥460
Amazon.co.jp

いつかどこかの知らない大地で、

居そうで居なさそうなおかしな人々と会話して、

世界が微妙にゆがんだり笑ったり転がったり、

そんな感覚の「旅」にまつわる48編のショートショート集。



ショートショート集なので、当然短い作品ばかりです。

どれも2ページ程度だったかな?

けれど、その2ページの間に出会う世界は、

どれも不思議で奇妙で魅力的でした。

これだけの短さで、軽く異世界を覗き見られる。

それがとても凄いと思いました。


ブラックユーモアにニヤリとしたり、

シリアスと思ったら斜めに肩透かしされてあららと思ったり、

ただただ不思議な世界に「?」となったり。

手軽で、でもそれなりに浸れて、時間がありそうで

なさそうな時に良い一冊かなと思います。



私としては「ファンタジア」という作品が一番ツボでした。

自由な世界に旅立とうというところで、どこに行きたい?

と問われ、答えが即座に

「東京○ィズニーランド」

おいおい。

その後の会話もオチもニヤニヤ出来て面白かったです。