◎「砂の女」
- 砂の女 (新潮文庫)/安部 公房
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新種の虫を探し、砂丘の村へ出かけた男。
一晩だけ泊めてもらうつもりで、砂の底にある家に
世話になる。
が、朝になると縄梯子が取り外されていて、
男は蟻地獄のような砂の底の家に強制的に
住まわされることになる。
その家の主である女と二人で、砂と格闘するだけの
日々を強いられる男。
逃げ出そうと何度も画策するが・・・・・・
みたいな話。
怖いです。
何が怖いって、毎日毎日掘っても掘っても掘っても
終わらない砂を掻き出す作業を、永遠に続けなければ
いけないところがぞっとします。
そして次第に精神がすり減っていく様も不気味です。
が。
人生ってこんな感じ。
むしろ砂と格闘しないで埋もれてもいいじゃん。
しょうがないじゃん。
と普通に思うわたしは、やっぱり人生にやる気がないと
思われます。