◎「砂の女」

砂の女 (新潮文庫)/安部 公房
¥500
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新種の虫を探し、砂丘の村へ出かけた男。

一晩だけ泊めてもらうつもりで、砂の底にある家に

世話になる。

が、朝になると縄梯子が取り外されていて、

男は蟻地獄のような砂の底の家に強制的に

住まわされることになる。

その家の主である女と二人で、砂と格闘するだけの

日々を強いられる男。

逃げ出そうと何度も画策するが・・・・・・


みたいな話。


怖いです。

何が怖いって、毎日毎日掘っても掘っても掘っても

終わらない砂を掻き出す作業を、永遠に続けなければ

いけないところがぞっとします。

そして次第に精神がすり減っていく様も不気味です。


が。

人生ってこんな感じ。

むしろ砂と格闘しないで埋もれてもいいじゃん。

しょうがないじゃん。

と普通に思うわたしは、やっぱり人生にやる気がないと

思われます。