とても疲れているので、本の感想を適当に。
◎「カノン」
- カノン (文春文庫)/篠田 節子
- ¥580
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昔はプロのチェリストを目指したこともあったが、
現在は音楽教師として生活に追われている瑞穂。
音楽への情熱は失われたものの、不満のない
日常を送っていた。はずだった。
そんな彼女の元へある日、ヴァイオリン演奏を
録音したテープが届く。
それは社会から脱落し、音楽の中のみに生き、
自殺した昔の恋人の、死の間際の演奏だった。
それから瑞穂の周囲で不可思議な出来事が
起こりだす。
捨てたテープが戻り、ヴァイオリンの音が響き、
かつての恋人の姿が見える。
一体、彼は何を伝えに来たのか。
何故、テープを瑞穂に残したのか。
◎「ハルモニア」
- ハルモニア/篠田 節子
- ¥1,890
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「天才を育ててみない?」
障害者施設に音楽指導員として通う東野秀行。
彼は施設の職員の提案により、施設入居者の一人、
浅羽由希にチェロを教えることとなる。
感情を理解出来ず、他人とコミュニケーションを
とることの出来ない由希。
だが、音楽的なセンスは並はずれていて、
その才能はまさに「天才」と呼ぶにふさわしいものだった。
ただひとつ、由希の音楽には欠陥があった。
感情の理解出来ない彼女は、常に誰かの模倣でしか
演奏できないのだ。
そんな彼女を巡り、東野や施設職員それぞれの
思惑が交錯していく。
あー。
どちらも芸術や音楽というものに取り憑かれて
しまった人々の物語です。
芸術や才能は突き詰めると、狂気に行きあたって
しまうんでしょうか。
何だか憑かれて・・・じゃない。疲れてしまっていて
感想が出てきません。
が、そんな狂気と破滅の中に輝く芸術は
きっと恐ろしく美しいと思いました。
破滅するけど。
あー。
何だか疲れてて何が何だか・・・・・・。