疲れているので、短く。



◎「LEGAの13 3」

LEGAの13 3 (フラワーコミックス)/やまざき 貴子
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錬金術で金を作りだすことを命じられ、

元首(ドージェ)によって宮殿に幽閉されている

薬師見習いレガーレ。

宮殿の一室に監禁され、金を作りだす研究を

毎日毎日・・・・・・

やるわけがなく、部屋を抜け出しては遊び倒している

レガーレ。やる気なし。

そんなレガーレが今回は、

尼僧院へシスター姿で潜入し、

うっかりエロ司祭に危ない目に遭わされそうになり、

ついでに出家していた恋人にプロポーズし、

もうやりたい放題。

しかし。

ついに抜け出していたことが元首にばれて、

屋根裏の牢に監禁されましたとさ。




相変わらず奔放で波乱万丈な日常を過ごすレガーレ。

おかしいなあ、幽閉されてるはずなのに。

と、突っ込むことももう疲れてきた今日この頃。


今回は元首バスクアーレ・チコーニャの失脚と、

その後任の元首の妻の話が印象的でした。


チコーニャは、今まで「怖い元首」としかイメージ

出来ませんでした。

レガーレを父の釈放と引き換えに監禁し、

無理矢理金を作らせようとしている元首。

でも、今回の話では、父親としての一面や、

政治家として厳しくも誠実である一面などが

見られて面白かったです。


また、チコーニャの後に元首になったグリマーニの妻、

カテリーナの話も印象的でした。

夫と共に金に執着し、夫の浮気を見ぬふりをして、

自分は自分で男ばかりのハーレムを作って遊んでいる。

高慢な女王様。

そんな第一印象の彼女が、本当は何を考えて

どうしてこうなってしまったのか。

それを知った後のキャラの変化が面白かったです。


キャラクター一人一人に物語がある作品が好きです。


それはともかく。

レガーレはやりたい放題でした。

屋根裏の牢に監禁されて、鞭で打たれる罰を受けても

やりたい放題でした。

元首の妻のハーレムに加わり、絵を描いたり音楽を奏で

たり、妻を誑かしたり。

「自由が欲しい」と毎回毎回口にしているレガーレですが、

こちらとしてはもうどうすればレガーレが普通に監禁

される状態になるのかが分かりません。

どんな状態でも愉快な日常を作り上げるレガーレ。

素晴らしい才能だと思います。

これからも孤島で監禁されるようですが、

きっとそこでだって愉快な毎日を送るのでしょう。

・・・強すぎる、レガーレ。