- そろそろ10月開始アニメをチェックする時期です。
夏はあまりハマれる作品がなかったので、ウキウキの10月です。
と、思いきや。
やる気が出ません。
全く出ません。
とんでもなく出ません。
・・・だってアタイの10月はもう終わってんだよ・・・!
DTB二期観られないとか、どうなってんだ!
どうなってんだ、これぇええええぇえええ!!?
何でなんだよー。
あたしだって黒さん観たいんだよー。
うう・・・。
◎「西の魔女が死んだ」
- 西の魔女が死んだ (新潮文庫)/梨木 香歩
- ¥420
- Amazon.co.j
「あそこは私に苦痛を与える場でしかないの」
中学校に入学してまもなく、登校拒否になったまい。
学校に行くことをやめたまいは、田舎のおばあちゃんの
家へ静養も兼ねて移り住む。
母方の祖母で、イギリス人のおばあちゃん。
彼女は、庭で様々なハーブや野菜を育て、鶏を飼い、
自然のなかで悠々と暮らす「魔女」だった。
そんなおばあちゃんに憧れ、「自分も魔女になりたい」と
言うまい。
そんなまいにおばあちゃんが課した「魔女修行」は、
規則正しい生活と、「何でも自分で決めること」だった。
ワイルドストロベリーを摘んでジャムを作る。
ハーブ・ティーを野菜にかけて虫よけにする。
とってきた野菜でサンドイッチ。
庭の鶏の卵。
銀細工のように輝く銀龍草。
ああ、心ときめく田舎暮らし・・・!!
って、私、田舎暮らしの人なんですけどね。
ええ。
ド田舎ですとも。
でもちっともこんな優雅な暮らしじゃない。
現実は・・・哀しいね・・・。
ま、でもこれは「田舎暮らし」というより「カントリーライフ」
という感じですが。
そんなことはともかく。
この作品は、不登校になったまいが、自然とおばあちゃんの
教えにより、少しずつ回復していく様子を描いています。
柔らかすぎる心を持っているがために、不安や濁った部分を
受け止めきれず、ただ傷ついていたまい。
そのまいの心が、段々とほぐれ、しなやかに強くなって
いきます。
まいの抱えている不安。
社会の濁った部分に対する疑問や嫌悪感。
死への恐れ。
そういったものは誰もがかつては持っていて、
今もどこかに持っているものだと思います。
普段は忘れているそういったものを、まいと共に見つめ直す。
それは確かに何か意義のあることだと思いました。
そして、まいのようにただ心が癒されるだけでなく、
受け止める術をも身につける。
それは子供だけでなく、大人も老人も、誰にとっても
難しく、大切なことなのだろうと思われます。
後、まいの心の回復とともに見えてくる色々なこと。
ゲンジさんが嫌らしい人だと譲れない気持ちや、
おばあちゃんの価値観とママの価値観の違い。
おばあちゃんの動揺や、すれ違い。
ゲンジさんの一面。
それらが何故か印象に残りました。
この作品はちょっと前に映画化もされましたよね。
あ、これこれ。
- 西の魔女が死んだ [DVD]
- ¥3,410
- Amazon.co.jp
これも機会があったら観てみたいです。
田舎の風景の様子が美しく描かれているんじゃないかと
思います。
でも田舎には憧れません。
何故ならば、DTB二期が観られない(以下略)