また負けた・・・。

今日も強迫に負けた・・・。

うう・・・。

外に出たいよう。

もう半月くらい引きこもってるよう。

出してくれ~。

外に行かせてくれ~。



・・・最近、座敷童子・・・じゃない、「座敷お姉さん」に

なりそうです・・・。

家を・・・守ってるんだよ・・・・ふふ・・・ふふふ・・・。



◎「永遠の出口」

永遠の出口 (集英社文庫(日本))/森 絵都
¥580
Amazon.co.jp

「永遠」という言葉を出されると、途端に心をかき乱される

子供だった紀子。

例えば、姉に「永遠に○○が見られないんだね」と

言われると、どうしてもそれを見なければ不安になり、

それがどんなにつまらないものでも泣き叫んで悔しがる。

そんな子供だった紀子。

その彼女が、小学生から高校生の終わりまで、

様々な「永遠」に遭遇し、別れを告げ、成長していく物語。





例えば。

苦しいことや悲しいことに直面した時。

悩みを抱えている時。

落ち込んだ時。

自己嫌悪に吐き気がする時。


「ああ、子供の頃は悩みがなくてよかったな~。

戻りたいな~、あの頃に」


なんて、思うことはありませんか?


子供の頃。

何も思い煩うことなく、日々がきらきらしていて、

ただただ楽しかった・・・・・・


・・・


・・・・・・


そんなわけあるかぁぁぁぁぁ!!!


というような、そんな作品だと思います。


子供の頃。

大人になると、時が過ぎ去ると、色々忘れてしまう

ものですが、子供は子供なりに悩みや不安に

真剣に胸を痛めているものだと思います。

小学生なら小学生なりの一大事。

中学生なら中学生なりの。

高校生なら高校生なりの。

その時その時の、真剣で一途な不安や悩みや苦しみ。

それを思い出させてくれる一冊です。


主人公である紀子は、どこにでもいるような普通の

少女です。

その普通の少女が、小学生の女の子同士の関係に悩み、

支配的な担任教師に悩み、親や家族に煩わされ、恋に苦しみ、

将来に不安を覚え、という誰もが通る道を通って行きます。

時には喜び、安堵し。

時には絶望し、無様な姿を晒し。

少しずつ「永遠だと思える価値観、関係」から脱却し、

距離感を学び、成長していく。


自分もいつか来た道なのに、忘れていた。

その思いを、苦しくも懐かしい記憶を、思い出させてくれる。

ただ「読んですっきり!」というだけでなく、恥ずかしかったり、

苦々しかったりする思いまで、しっかりと思いだしたうえで、

それで何かを思い出させてくれる。

そんな作品だと思いました。