◎「GUNSLINGER GIRL 11」
GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)/相田 裕
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※ネタバレします。要注意。




過去、数々のテロ事件を起こし、「クローチェ事件」の

主犯ともされるジャコモ=ダンテ。

その彼が中心となった、新たなテロ事件が起きた。

サン・マルコ広場の鐘楼を乗っ取り、政府に要求を

突き付けるテロリスト達。

市民への影響を恐れる政府は、社会福祉公社に

「人質の救出よりも敵の殲滅を優先」と命令を出す。

人命よりも早期解決が優先されるこの事態に、

余命僅かの一期生達が挑み、そして。





みたいな話でした。


ジャコモ=ダンテは「クローチェ事件」の主犯・・・

ということは、ジョゼとジャンの敵というわけですね。

ええ。

義体に妹の名前(のちょっと変形したやつ)をつける

兄弟のね。

ええ。

シスコン兄弟・・・いや、何でも。


そのクローチェ・シスコン兄弟ですが、ジャコモを前にして
気合いが入っていました。
ジャン「最悪 玄関方面の義体は失ってもいい」
    「どうせ死期の迫った1期生だ」
ジョゼ「2人の担当官は承知してくれたよ」
    「今回ばかりは獲物がでかい」
ジャン「ここに至っては死ぬ順番の違いでしかないからな」
    「むしろ・・・戦場で死ぬのが兵士の本懐だ」
ジャン「絶対仕留めるぞ ジョゼ」
ジョゼ「ああ!」


長年思い続けた敵討を果たすために、
ノリノリで義体の犠牲を正当化しまくる二人。

恐ろしい兄弟だ・・・・。

クローチェ・シスコン・ディアブロ兄弟・・・。

どうりで表紙のジャンさん恐ろしい顔なさってる・・・。


そんなこんなで衝突したテロ集団と公社ですが、

そんなことよりビーチェが・・・!!

「トリエラ 伏せて!!」は、今までずっと大きなリアクションの

なかったビーチェだけにびっくりしました。

うう・・・ビーチェ・・・。


何だか淡々と一期生が片づけられていっているようで

恐ろしいです。


そして、ジャンさんの昔の話も恐ろしかったです。

「英雄」だった祖父の死に涙が出ず、

父へ反抗するために軍に入り、

弟に小さい妹やら何やらを押し付けて、

「情が薄い人間なんだ」と言いつつ、

結局恋人とイチャイチャだけは頑張る兄さん。

怖いよー。

表紙も怖いよー。