◎「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 2 [Blu-ray]
¥5,234
Amazon.co.jp





※ネタバレします。要注意。



☆第六話「希望の道」の感想です。



とりあえず、スカーによって壊されたエドの右手を

直すため、故郷のリゼンブールに帰ることにした兄弟。


冒頭のナレーションで「それぞれの体を治療するため」

ではなく、「それぞれの体を修復するため」と言われていて、

「いかにも生身でない」という感じがちょっと切なかったん

ですが、でも、そんなのは生易しい表現で、


列車で羊と一緒に貨物扱いで運ばれるアルが・・・。

もはや人間扱いすらされてない・・・。


ううっ・・・辛いよ・・・。

アームストロング少佐の思いやりという名の嫌がらせ

が痛いよ。

いや、少佐は善意でやってくれたと知ってます。

知ってますけど、これは辛い。


で、「俺の弟を何だと思ってるんだー!!」と叫んだわり

には弟はそのままで、付き添ってくれる少佐の隣で

寝こけていたりした薄情な兄さんですが、途中の駅で

見かけたドクターマルコーを追いかけることにします。


ドクターマルコーは錬金術を医療に応用する研究を

していた人で、イシュバールの内乱の後、行方不明に

なっていたということです。


マルコーさんの家を訪ねた三人。

エド「こんにちはー」

ドアを開けるエド。

発砲するマルコーさん。

ははっ、愉快な人だなあ。


というかこのマルコーさん、本当に面白い人でした。


「もうあそこには戻りたくない、勘弁してくれ!」

と言いつつ、訪問者にいきなり発砲。

いやあ、そんなことしたら「あそこ」には連れて

いかれなくても、嫌でも刑務所には連れてかれるよね。


そして。

「口封じに来たか!」

と言いつつ、極秘の研究についてペラペラしゃべるしゃべる。

賢者の石(不完全品)も見せる見せる。

いいんですか。口封じ恐れてたんじゃないんですか。


そしてそして。

研究資料を見せてくれ!と頼むエドに、

「あんなもの求めてはならん!」

「あれは悪魔の研究だ!」

と断固として拒み、家を追い出しておいて、

駅にまで追いかけてきてヒントをくれる。

一体何がしたいんですか。

結局何がしたかったんですか。


そんな愉快で親切なマルコーさんに、賢者の石の研究に

ついてのヒントをもらった兄弟。

改めてリゼンブールに向かいます。


それはいいんですが、マルコーさんに

エド「地獄ならとうに見た!!」

と、堂々と言い放っていた兄さんですが・・・・・・

うん・・・でも・・・それって自業自と・・・いや、何でもないデス。

後、アルについて何も知らずに話してる間、マルコーさんは

「この鎧、こっち見てる気がする・・・」とか思ってたんだろうか。


まあそれはともかく。

リゼンブールに帰った二人。

と、付き添いの筋肉・・・じゃないアームストロング少佐。



ピナコとウィンリィがオートメイルを直している間、

母親の墓参りをするエドや、ピナコと少佐の会話なんかが

あったんですが、それが心に染みる雰囲気で、とても

良い感じでした。

家の焼け跡の前に立つエドの、その後ろの赤い夕焼け。

切なく綺麗でした。

少佐の輝く筋肉も綺麗でした。

・・・ん?

いや、少佐の兄弟を思いやる保護者のような、それでいて

ちょっと引いているような、絶妙な見守り具合が素敵でした。

ピナコさんのお婆ちゃんっぷりも素敵でした。



後、ウィンリィの心の広さは凄いと思いました。

お前のために徹夜続きだというのに、ちょろちょろ回りを

うろついてうるさい兄さんに対して「邪魔!」と追い出すだけ

なんて。

私だったら殴ってる(凶暴)

絶対殴ってる(暴力)

「このドチビがーっ!!」

とか何とか言って(精神的暴力も忘れないよ☆)

ええ、最低ですね。

それに比べてウィンリィは偉いなあ。

心は広いし、可愛いし、機械オタクだし(関係ない)

兄弟のことをよく思ってるし。



あー。

このように心に染みるシーンが多かったリゼンブールでの

話なんですが、壊れて動けないアルがわりと外に放って

おかれているのも密かに心に染みました。

夕方まで外に置かれてるよ・・・(涙)



そして、三日でオートメイルの修理が完了し、アルも

元に戻り、兄弟はセントラルに向かいます。

というところで次回でした。

ウィンリィが何かを見つけてたりしたけど(笑)

精密機械っぽいのに、ネジ一本足りなくても

問題なく動くオートメイルって凄いですね。