ちょっと今アニメ感想書けないんで、

本の感想を短く。


後でアニメ感想も書けると・・・いいなあ(希望)



◎「光の帝国 常野物語」

光の帝国―常野物語 (集英社文庫)/恩田 陸
¥520
Amazon.co.jp


遥か昔から、人の中に紛れて暮らしてきた一族「常野」。

彼らは、人と同じでありながら、人にはない能力を

持つ一族だった。

膨大な書物、楽譜、果ては人の過去まで読み取り、

全て記憶してしまう一家。

未来のことが見える娘。

何百年も生き続ける老人。

彼らは「普通の人間」の間に紛れ、権力も財も望まず

ひっそりと生きてきた。

彼らが人間と触れ合う時、人間が彼らの痕跡に気付く時、

そして一族の者同士が交流する時、そこに生まれるのは

不思議で温かく、少し影のある物語たち。

そんな物語たちを集めた短編集がこの作品・・・


・・・みたいな?

通常では有り得ない力を持つ、ある意味「特別」な一族が、

何か特別なことをするわけではなく、ひっそりと普通に

生きている様がおもしろかったです。


「おもしろかった」と言っても、ワクワクドキドキしたとかいうのでは

なくて、日常からチラリと見える非日常の興味深さ、のようなもの

だと思います。

「現実にも、もしかしたらこんな人達が紛れているかも

しれない」というロマン・・・というか夢というか願望?

いいよねー。

この現実にも異界への扉がどこかに開いている。

そんな妄想。

よくする。

妄想。

大好き。

妄想。

素晴らしい。


・・・何の話だったか。


この作品のひとつひとつの物語は、単体として成立して

いながら、少しずつリンクしています。

そのリンクしていった先に、何か大きな流れがある

・・・ような雰囲気を漂わせたまま終わります。

え?これで終わり?

これから何かあるんじゃないのー??

と、拍子抜けしていたら、何だかこの作品には

続きがあるようです。


また機会があったら、その続きを読みたいです。