◎「続 夏目友人帳」
- 続・夏目友人帳 1 【完全生産限定版】 [DVD]
- ¥4,848
- Amazon.co.jp
※ネタバレします。要注意。
☆第七話「呼んではならぬ」の感想です。
多軌を呪った妖怪を探すうち、自分がその妖怪に
拉致されてしまった夏目。
で、夏目が攫われた後の用心棒の証言。
ニャンコ先生「夏目ー!隠れたって分かるんだぞー!!」
お前は何も分かってない。
もう本当にニャンコ先生は「自称」用心棒ですね。
その頃、夏目は暗い洞窟の中で、妖怪とSMプレ・・・いや、
首に縄をつけられて捕まっていました。
「何故姿を見たというだけで呪うのか。この勝負は不条理だ」
と叫ぶ夏目に、妖怪は「自然は不条理だ」と答えます。
妖怪「自然とは常に不条理なものだ。
それを嘆くのは人間だけだ」
まあ、そうかもしれません。
そして、多軌との勝負に関しても
妖怪「ルールなど本当は守ってやる義理もないさ」
と言う妖怪。
にしては、今まで330日程多軌を食べずに、
好きに陣を描かせて待っていたこの妖怪。
夏目が妖怪を見えることに気づいて邪魔だと思っても、
縄をつけるだけで、目が覚めるまで待っていた妖怪。
目が覚めても「邪魔だからここで大人しくしていろ」と
言うだけの妖怪。
多軌も夏目もその気になれば幾らでもパクッといけた
でしょうに、不条理というよりは結構律儀だと思います。
まあ・・・でも・・・不条理を徹底してはいないけれど
サディストなのは確かだと思いますよ、この妖怪。
夏目の首の縄をわざと緩めてから、また引いて
転ばせて喜んだり、「多軌の怯える姿を見るのが楽しい」
と言ったり。
やっぱり・・・首の縄は趣味ですか?
そんな変態妖怪に顔をベロリとされた夏目。
「やめろ!俺は変態じゃない!」(後半は幻聴)と全力で
平手打ちをかまし、砂で目潰しをして縄を切り、自力で脱出。
意外とたくましい夏目。
というか、夏目には強力で、上級だか超上級だかで、
優美な姿の用心棒がいたはずなんですけど、それは
一体どうなってるんでしょうか。
用心棒の証言、その2。
ニャンコ先生「さては呪いでもかけられたな、バカめ」
「私が注意していても、お前が隙だらけの
せいで、いつもいつもいつもいつも・・・(略)」
浮かれて池に落ちていて、注意してもいなかったし、
隙だらけだったのは、先生の方だと思います。
なっ、ブタネコ?
そしてここで、夏目があの妖怪に舐められたことで
妖怪が見えなくなっていることが判明。
「こんな時に・・・」と落ち込む夏目。
「巻き込んじゃってごめん」と反省する多軌。
二人とも真面目なのでマイナスオーラが(笑)
そんな二人に
ニャンコ先生「アホーッ!!お前が見えずにどうやって
捕まえるというのだ!!」
「役立たずが二倍になったではないか!」
自分の責任はまるで考えずに叫ぶ先生。
一番自分の役割を果たしてないのは先生でしょ?
なっ、大福ネコ?
夜、自室でニャンコ先生が本来の姿に戻ったら
見えなくなるのかどうか試してみる二人。
「試してみるか?」と不意に斑姿になる先生。
けれど夏目にはその姿が見えず、同じ部屋の中に
いるのかどうかすら分かりません。
夏目「いるのか?先生・・・?」
このシーンすごく好きです。
あんなに妖怪が見えるのを嫌がっていた夏目なのに、
先生が見えなくなって心細そうにしていて。
そんな夏目を見る先生も、どこか寂しそうで。
切なくて好きなシーンです。
けど翌朝、夏目が見えるかどうかもう一度試した時に、
異様にイケメン声な先生にはどうしても吹き出します。
・・・ごめん。ごめんよ、先生。
でも先生がイケメンだと笑っちゃうんだよ(失礼)
そして、ニャンコ先生も呪われてしまったことが発覚。
多軌さんに「抱きしめたいけど我慢」とメンチを切られつつ、
「この小娘、今日は妖気を発してる」と警戒しつつ、
ニャンコ先生も協力して、妖怪退治に臨みます。
ニャンコ先生「ジャーン!魔封じの鏡~!!」
どこぞの猫型ロボ・・・?
飲み仲間から封じ道具をもらってきた先生。
おお・・・先生が・・・先生が、役に立っている~!!
用心棒っぽい!っぽいよ、先生~!!
と、思ったら、敵に素っ飛ばされて遥か彼方に
消えていく先生。
用心棒が鞠のように転がっていくよー!!
取り残された見えない多軌と夏目。
多軌を庇い、妖怪に殴られて倒れる夏目。
夏目を助けるため、自分の描いた陣の中に
妖怪を誘いこもうする多軌。
しかし、今まで意外と律儀だった妖怪は、
何故かこの時になって
妖怪「約束など、守る気はない」
急に約束を反故に。
今まで待っておいてそれはないよ。
多軌の約330日の努力が水の泡に・・・。
この時、夏目は手前に飛ばされてしまった魔封じの鏡を
取ろうともがいていました。
が。
原作は読んだはずなのに、初めてアニメを観たとき、
首に縄がついているのが分からなくて、
「何で夏目は何もない地面でずっと這ってるんだろう?」
と、本気で思った私は馬鹿です。
ええ、馬鹿ですとも。
で、大ピンチにやっと先生登場。
つか、最初っから斑姿ならこんな・・・もごもご。
そして無事妖怪を封じて、一件落着。
夏目の目も戻り、多軌とは仲良くなれて、
ついでにちょび髭もすっかり友達になって、
ハッピーエンドです。
多軌を紹介したのは自分なのに、多軌と夏目との
距離ばかりが縮んだ西村はちょっとバッドエンドです。
が、また夏目に友達が増えて良かった良かった。
それにしても。
相手を「人間」として意識しないで接すると、
夏目はものすごく天然タラシだと思います。
あれはヤバイ。