◎「人形は遠足で推理する」
著者:我孫子武丸
出版社:講談社
幼稚園の保母さんをしている妹尾睦月と、
腹話術師の朝永嘉夫と、その人形鞠夫。
この三人(?)が活躍するシリーズ第二弾。
色々下心もありつつ、めぐみ幼稚園の遠足に
朝永さんを誘った睦月。
朝早くに朝永さんのお弁当を作ったりして、
準備万端で遠足に出発。
が、突然園児達の乗ったバスが、乗り込んできた男に
ジャックされてしまう。
男の要求は、自分の部屋で起きた密室殺人の真犯人を
探し出してくること。
さあ鞠夫の出番だ、と思われたけれど、鞠夫は窓から
捨てられてさようなら・・・・・・
というような感じで、バスジャック犯の殺人容疑を晴らすため、
推理がなされたりする話です・・・・・・か?(疑問形)
あんまりガッツリ推理する話じゃなかったので、
ちょっと疑問形になりました(汗)
バスジャックのスピード感と、緊迫したなかにある笑いと、
そんなこんなで一気に読んでしまいました。
それはいいんですが、ちょっとあっさりし過ぎだったかな
という気もします。
一番驚いたのは「あとがき」でしたね。
うろ覚えなんですが、我孫子先生が
「幼稚園バスジャック──甘美な響き」
とか何とか書いていて、
駄目だこいつ・・・早く何とかしないと・・・・・
と、八割方本気で思いました。