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※ネタバレします。要注意。



☆第十話「戦いの序曲 ~プレリュード~」の感想です。


とうとう李土が復活しました。

同時に、李土の下僕なのか、ヴァンパイア達が

学園に集まり襲ってきます。

デイクラスの生徒達を守ろうと戦うナイトクラスの面々。

優姫も皆を守ろうとしますが、とにかく眠れと

無理矢理ベッドに押し込まれます。

枢は待ちに待ったこの時のため、最終兵器の

準備に・・・。

そして零にまた不幸が。


みたいな話でした。


「戦いの序曲」なので、まだ本格的な戦闘状態と

いうわけではないのですが、相変わらず餌扱い、

「お土産」扱いなデイクラスの生徒達が可哀想です。

敵の大ボス・李土が学園に入り込んでるのに、

避難命令を出すのが遅すぎでしょ・・・。

理事長も枢様も、のんびり屋さんだなあ、あはは。


それはともかく。

今回は友情が熱い回だったと思います。

頼ちゃんの優姫への思いは印象的でした。


頼「私にも言えない何かがあるのは分かってる。

  心配させたくなくて打ち明けないのも。

  でも、寂しいわ、優姫」


優姫「怖い思いさせてごめんね」

頼「馬鹿!

  そんな寂しそうな顔で謝られたら、私の方が

  寂しくなる。

  私は、訳も分からないまま親友が戻ってこなかった

  方が、よっぽど怖かった」


頼ちゃん、いい友達だー!

何て良い親友なんだー!!

でも藍堂先輩が、目の前で人を氷漬けにして塵にした

過程を、まるっと無視できるのは凄い神経だー!

普通、先輩が急に人を氷漬けしだしたら、びっくりするよ。

いや、びっくりなんてもんじゃないよ。

適応能力高すぎだよ、頼ちゃん。


それから、理事長と夜刈さんの友情もなかなかでした。


理事長「だが、現状での自分の役割は見失っていない

     つもりだ。

     俺は、協会長の所に行く。

     決着はつけさせてもらう!」

夜刈「見失ってんじゃねーか!

    あんたにはあんたの仕事があんだろ、理事長先生」


ああ、美しきおっさん達の友情。


そして枢様と一条先輩の友情もありましたね。

まあ、一条先輩がちらっと言っているだけですが。


一条「枢が・・・玖蘭の・・・ヴァンパイアの始祖・・・。

    でもね、僕にとっての君は、昔からの

    大事な親友


大事な親友・・・。

大事な親友・・・・・・!

大事な親友・・・・・・・・!!?


す、すごいな、一条先輩・・・。

あの黒くて周りに何も相談しなくて黒くて一人で

企んでいて黒い枢様と親友関係を築けるなんて・・・!!

どんなに包容力のある人、いや、包容力のある

ヴァンパイアなのか・・・。

良かったね、枢様。こんなに良い友達がいて。


で、零はまた一人でした。

みたいな・・・。

哀れ過ぎる・・・。


そんな哀れな零を、枢様が地下まで訪ねてきて

くれました。


枢「今しがた棺から起きた化け物を、李土を、

  君が滅ぼすんだよ


・・・あんだって?


零「気でも触れたか。自分でやれ」


ですよね。


枢「君はまず、母親の胎内で無自覚にもう一人の

  力を奪い、一人半の力をもって優秀なハンターの

  家に生まれた」

  「その後、閑によってヴァンパイアに変異した君は、

   優しく見守っていた優姫の血をむさぼる。幾度となく」

  「君の中の優姫の血は、彼女の目覚めと共に、本来の

   玖蘭の力をもって、全身を侵し始めてるだろう」

  「そして僕は、閑の血と力を取り込んだ自らの血を

   君に与えた」

  「全てはこの日のために。

   君はじき、最強のハンターになる。

   李土の呪縛から僕を自由に出来るのは、君だけだ

  

いやいやいや。

知らないから。

零にとって、枢に対する李土の呪縛とかどうでもいいから。


しっかし・・・。   

見て下さい、この枢様の綿密な零改造計画。

本人が知らないうちに着々と最終兵器に改造して

いってるこの手腕。

大事な大事な優姫の血を与えることを我慢してさえも

続けている執念深さ。

何て恐ろしい人だ・・・。


そして、このとんでもない命令を当然拒否する零に、

「優姫が危ない」と言って言葉で縛る枢。

お、恐ろしい・・・。


で、最後に、「自分は優姫と学園から逃げるけれど、

後はよろしく」とさらりと任せて出ていく枢。


零・・・何て言ったらいいのか・・・泣いてもいいんだよ?


そんな、不幸な零を更にドン底に突き落とし、終わった

今回でした。

何で零の運命はこんなに過酷なのでしょうか。

毎回毎回不憫でならない。









どうでもいいんだけど。

すっかり優姫付きの小間使いに成り下がって

しまった藍堂先輩が可愛かったです。