◎「潔く柔く 9」
- 潔く柔く 9 (9) (マーガレットコミックス)/いくえみ 綾
- ¥420
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ハルタと真山とカンナと朝美。
ハルタはカンナが好き。
真山もカンナが好き。
そして、朝美はハルタが好き。
そんな関係の中で、ハルタが死んだ。
その出来事から大分時間が経った後、
朝美が大学生になってからの話がこの巻です。
サラリーマンの彼氏と付き合っている朝美。
適度な重くない付き合いで、満たされていると
思っていた朝美だった。
だが、唐突に彼氏が上司の娘と結婚すると言いだす。
「上司の娘と結婚するけれど、俺たちはこのままでいよう」
と言う彼氏。
同時期、朝美は家庭教師のバイトで知り合った
高校生・伊吹に告白されていた。
真っ直ぐに向かってくる伊吹に、心を揺らされる朝美。
そして彼女は過去を思い出す。
そんな話・・・か?
朝美が過去の出来事に対し、心の中でケリをつける
ための話だとは思います。
プライドのがんじがらめから抜けて、許す。
過去ではなくて、未来を見る。
そういう話かな~?どうかな~?はて~?
と、とても自信なく思うのですが、本当のところは良く分からん。
読み終わった後、何となくスッキリしました。
良い話だと思います。
このシリーズは、毎回毎回人物が笑って、泣いて、悩んで、
生きている感じがして好きです。
様々な人間の機微をリアルに描いているイメージ。
けれど、この巻の話は、今の私には理解できないので、
また時間が経ってから何度か読み直してみたいです。
面白かったですけどね。
あ、後、この巻は最後に、いくえみ綾先生の
スイーツ講座(?)「潔く甘く」が載っています。
正直、「負けた」と思いました。
何の勝負もしていないのに、何だろうこの敗北感。
ドーナツから始まり、マカロン、ケーキ、和菓子、
ウエハース等々色々なスイーツの紹介目白押し。
しかも甘くて濃厚な物がお好きのよう。
読んでいるだけで、「甘いもの食べた~い」から
「む、胸やけが・・・」に移っていく感想。
しかも、一通り紹介し、「小休止」と一旦トーンを
落した次のコマの言葉がこれ・・・
「・・・・・・チョコでもどうです?」
この人はLの親族か何かか、と真剣に思った。
そんなスイーツ講座が何故か載っている。
ちょっと面白い一冊でした。