多分・・・復活・・・??
でも今日は疲れているので、短く本の感想を書いて
寝ます。
◎「ポプラの秋」
- ポプラの秋 (新潮文庫)/湯本 香樹実
- ¥420
- Amazon.co.jp
「ポプラ荘のおばあさんが死んだ」
と、主人公の女性に連絡が来るところから
物語が始まります。
「ポプラ荘のおばあさん」とは、主人公の女性が
子供のころに住んでいた「コーポポプラ」の大家の
おばあさんのことです。
父親が突然死んでしまい、その悲しみと絶望から
少しおかしくなってしまった母親。無言でさまよう
母親と一緒に辿りついたポプラ荘。
そこでの静かな日々と、どこか奇妙なおばあさん
との交流によって、少女だった主人公は次第に
心を癒していきます。
主に少女時代の回想で進むこの話。
突然に父親を失い、「死」を理解することも
受け入れることも出来ない少女は、静かな時
のなかで、少しずつ父の死を受け入れていきます。
その過程が静かに淡々と、少し優しく描かれて
いて、読んでいる間、私自身もその静かな時の
なかに身を置いているような気がしました。
あー。
同じ湯本香樹実さんの作品では、
私は「夏の庭」が好きです。
「ポプラの秋」もいいんですが、ぶっちゃけ「夏の庭」の
方が私は好きかも・・・。
また機会と気力があったら「夏の庭」の感想も
書きたいです。覚えてたら・・・。