◎「百鬼夜行抄」

百鬼夜行抄 9 新版 (9) (ソノラマコミック文庫 い 65-13)/今 市子
¥620
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↑現在は上の文庫版で10巻まで発売されているの

ですが、どうやらこの9巻以外は画像が出ないよう

なので、9巻だけ貼っておきます。



妖魔を見る力を祖父から受け継いだ飯嶋律。

祖父の飯嶋伶は、妖魔を見るだけでなく、操る

ことも出来る霊力の強い作家だった。

その祖父がつけてくれた護法神・青嵐、そして、

ひょんなことから下僕となった妖怪の尾白、尾黒や

家族と共に、律は不思議な日常を送る。



日常と非日常。

それらが自然に混ざり合ったこの作品が好きです。

律は妖怪を見ることはできますが、それに対抗する

術などといったものは特には使えません。

何かに対抗するにしても、自分の出来る範囲で行動

するだけです。

それがまた自然に異界と交流している感覚を

漂わせていて、とても素敵です。



しかし、それにしては人生に妖怪が絡みすぎな男

ですけどね(笑)

大学受験に落ちるのも妖怪のせいであれば、また

大学に受かるのも妖怪のおかげ・・・。

大学のゼミへの進級も・・・。

・・・・・・出来るだけ関わり合いたくないと言っている

割には、人生の節目節目に関わっている(笑)




そして。

関係はないけれど、

律の時々漂わせる清潔な色気が素敵だ。

・・・いや、どうでもいいですね。



とにかく。

「異界との境界が曖昧である」という感覚が

とても好きな作品です。