理由:衝撃だったから。


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※ネタバレします。要注意。



☆第二十三話「SA・FA」の衝撃を叫ぶ。


お金持ちキャラメインの話としては、お約束の展開で

盛り上がっています。


一般庶民の光と、滝島グループの御曹司である彗。

今までは、他の事なら何でも出来る、きっと望めば

羽ばたいて空だって飛べる(予想)超人だけれど、

超人的に鈍感な光の事だけはうまくいかない彗が、

やきもきして笑える、じゃない切ない話でした。

が、ここ何話かで、二人の距離は急接近。

やっと気持ちが通じたか・・・と思った矢先。


彗に転校話が持ち上がります。


それは慧の祖父からの命令でした。

その祖父の思惑を簡単に説明すると、

「白選館高校のS・Aは遊んでばかりで、これから

滝島グループをしょって立つ慧のためにならない。

だから、ロンドンの学校に転校させる」

ということらしいです。

至極、真っ当な理由だ・・・!!


毎日毎日、温室でティータイム。

授業には出ず、先生の顔すら分からない。

遅刻・早退当たり前。

接する人間もS・Aのメンバーだけ。

たまに活動したかと思えば、訳の分からない

学園一周競争をやったり、お祭りの企画をしたり、

デートしたり・・・。


そりゃお祖父様も孫の行く末が心配になりますって!


そんな祖父心を理解・・・するわけのない彗達。

彗の脳内の99パーセント位は光で構成されている

でしょうから、まあ当然といえば当然でしょうね。

ここで転校などさせたら、

「やっと光がなびいてきて、これからだってのに・・・!」

と、怒り狂い、人の一人や二人は殺傷しかねなくなると

思います。

危険です。


が、そんな危険動物を自らロンドンへ赴かせるため、

滝島グループはお金持ち実家の常套手段、その名も

「圧力」を駆使して、S・Aメンバーを追い詰めます。

S・A専用の温室を閉鎖したり、メンバー達に無理矢理

退学を迫ったり・・・。

退学強制はどうかと思うけれど、正直S・Aという特権

階級は廃止した方が色々と良いんじゃないかと・・・

と、こっそり思ったのは秘密だ。


実家からの圧力に光やメンバーが悲しむのが耐えられず、

ロンドンに行く決意を固める彗。

皆に黙って空港へ。


ここでお約束の展開。


光が彗を追いかける!!


いやん!

少女漫画の王道!

盛り上がる~!!


が。


ここは「S・A」。

普通の描写がされるわけがない。


光は彗を追いかける!

空港まで追いかける!

が、彗は飛行機に搭乗済み。

今にも飛び立ちそうな飛行機。

そこで、


飛行機を追って滑走路を走るヒロイン!!


流石「S・A」。

一筋縄ではいかない。

動き始めた飛行機を追いかけて、泣きながら滑走路を

走るヒロインというものにはなかなかお目にかかれないと

思います。

業務妨害もいいところです。


しかしそんな衝撃展開が私の心を鷲掴みにする

のもまた事実・・・。

いよいよ次回は最終回ですが、一体どんなものを見せて

くれるのか。今回以上の衝撃はあるのか。

色々と期待しています。