今日は調子が悪いので、適当にして早く寝ます。
◎「こころ 1」
アフィリエイトに見つからなかったので画像はなしです。
ももち麗子さんの「問題提起作品集」シリーズの12冊目。
このシリーズは、現代の少女達を取り巻く様々な問題を、
分かりやすく、共感しやすく、かつ物語として楽しめるように
描いています。
1巻の「いたみ」は援助交際やいじめ等について。2巻の
「ひみつ」はレイプ、HIVについて。3巻の「めまい」は
ドラッグについて。
というように様々な問題を描いてきているのですが、
この「こころ」では万引きがテーマになっています。
おおまかなあらすじは・・・
憧れの聖オトワ女学院に入学した吉田めぐみ。
けれど学校に馴染めず、友達が作れない毎日に、
不安と焦りを感じていた。
そんな中、偶然声をかけてくれた同級生に、「姉が
化粧品会社に勤めているから、化粧品をタダで貰い
放題」という嘘をついてしまっためぐみ。
仲良くなりたいがためについた嘘だったが、同級生は
喜んで欲しい化粧品を頼んできた。
お金などなく困っためぐみは・・・。
というようなものです。
「万引きで手に入れたいのは物ではなく『友達』だった
んだ。私の場合」
という言葉が心に痛かったです。
この作品集では、主人公の心情がリアルで共感できて
面白いんですが、ちょっと辛いことが多いです。
でも、その分、ちょっとしたきっかけがあれば、誰でも
このような境遇に陥ってしまうかも、という危うさを
感じさせていてためになるというか、危機感をもてると
いうか・・・。
ああ。
それにしても。
高校に馴染めずに、中学の頃の友達に会いに行って、
中学の時のことばかり話すシーンは辛すぎた・・・・・・。