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第十話「狼と渦巻く陰謀」の感想です。
※ネタバレします。要注意。
商業組合でヤコブに証書を書いてもらうロレンス。
が、レメリオ商会と聞いた途端、ヤコブの態度に
微妙な変化が。
不審に思ったロレンスが理由を尋ねますが、
ヤコブ「いやあ、気にするな。お前のことだ。おそらく
いい方に転ぶだろう」
という、更に微妙な返答が・・・。
気にするなって言われても、後半が明らかに「お前、
よくない方向に行ってるよ」と言ってるんですけど・・・。
話題を変えるようにヤコブからこんな一言が。
ヤコブ「それより娘っこに入れ込むのはまだ先にして
おきな。折角儲けても、あっという間だぞ」
そうですね。今までホロさんに大分貢いでますもんね。
今だって桃の蜂蜜漬けを猛烈にねだられてますもんね。
商人としては気をつけておきたいところですよね。
だよね、ロレンス?
ロレンス「見返りがなければ投資しませんよ」
そうですね。ロレンスはもう洗脳済みでしたね。
もう戻れませんね。
っていうか、見返りもあるだろうけれど、それ以上に
毟り取られそうだという予感がないのだろうか。
用を済ませ、外に出てきたロレンス。嬉しそうに腕を
組んできながらホロ様は
ホロ「さて、どんな見返りを期待しておるが知らんが、
とりあえず投資してもらおうかや」
ほら来た。
ロレンスはいい加減、自分がホロに敵わないと認識して
おいた方がいいんじゃないかと思うんだけど。多分ホロは
長い年月を生きてきているし、ホロの前ではロレンスは
可愛い男の子、いやむしろ赤ちゃん位なんじゃないかと。
でも挑戦しちゃったりするんだよねえ、ロレンスは。
まあ、すぐにやられちゃんだけどね。
ホロにノーラのことについてちくちく言われ、つい本気で
「お前のことをよく思わないとか、そういうことでは決して
ない!」とか言っちゃったりするんだよね。
しかもその後しっかり
ロレンス「俺の誠意を示そう。お前に桃の蜂蜜漬けを・・・」
とか約束させられちゃうんだよね。
哀れなり、ロレンス。
でもそのあとに
ホロ「はぐれたらかなわぬ。手、つないでいいかや」
とか可愛くおねだりされてハッピーになっちゃうんだよね。
いやー、ホロ様。もうちょっと押さえてあげられませんか?
そのうちロレンスが気分の上下に耐えられなくて倒れる
気がするから(笑)
で、レメリオ商会に武具を持ち込むわけですが。
何だかわからないけどロレンスに破産宣告が出ました。
・・・・・・・・・・・・。
だって商売のこと分からないんだもん!!
信用買いとかいう単語を聞いた時点で脳がストップしたん
だもん!!(キレる)
とにかく武具は大暴落して価値はないに等しいんだって。
それで信用買いとかしてたから、明後日までにロレンスは
レメリオ商会に47リュミオーネと4分の3を支払わなきゃ
ならないんだって。とにかく借金まみれなんだって。
よく分からないけど、そういうことだ。分からないけど。
分かったのは、ロレンスがガタガタしてて面白かった
ことくらいだよ(鬼畜)
しかし破産の危機に陥っているのに、笑顔で皮肉を言う
ロレンスに、そして「仕切り直しは十分可能だ」という
ロレンスに商人の意地を感じた。素晴らしい。
と、
思っていたら、
そこからの転落ぶりがすさまじかった。
当てを訪ねては断られ、無口になり、更に断られ、
ホロの存在を忘れ、水を掛けられて追い払われ、
ロレンス「何であんな取引しちまったんだ。ばかやろう!」
と叫び、「借金するのに女連れなんて馬鹿にするな」と
罵られて、「お前さえ・・・!」とホロに八つ当たり・・・。
苦しいのは分かるけど、それは・・・。
ホロが可哀想でしょう・・・。
そして「宿に戻っとる・・・」とホロが寂しく帰って行った
所で次回。
すごいどん底状態で次回。
何ていうか・・・すごーく胸が痛くなる回でした。
エンディングの明るさが妙に空しかった(笑)