「いくら休日とはいえ、朝一の回、しかもマイナーよりの
作品に人なんか来ないでしょ。楽勝、楽勝。十分前に
駅に到着でもら~くしょ~!!(危機感をもて)」
と大幅に遅刻した分際で余裕ぶっこいてたら、先に
チケット売り場に行っていてくださった神、いやBEBE
から携帯に着信が。
BEBE「すごい人だよ~!!」
行ってみたら、階段の途中まで続くほどの行列。
隣の「スウィーニー・トッド」の方ががらがら。
あ~びっくりした。(公開一週間後位の話です)
映画館のスタッフが、「『人のセックスを笑うな』の列は
こちらです!」と朝っぱらから2秒置き位に「セックス、
セックス」連呼してるのもびっくりした。
◎「人のセックスを笑うな」
- 人のセックスを笑うな (河出文庫)/山崎 ナオコーラ
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毎回思うけど、なんつータイトル・・・。
でも中身はそんなに濃ゆくなかったです。
おおまかなストーリーは・・・
田舎の美術学校に通う、みるめ、堂本、えんちゃん。
ある日の早朝、三人は裸足で走っている女性と出会う。
靴ずれのために靴を手に持って走っていたその女性
はユリといい、新しく三人の学校に赴任してきた非常勤
講師だった。
学校で顔を会わせるうち、次第に親密になるみるめと
ユリ。その二人の関係に複雑なえんちゃん。えんちゃん
に密かに恋する堂本。
そんな関係の中、ユリが結婚していたことが分かる。
・・・といった感じです。結婚していたことが発覚、と言っても全然ドロドロし
ません。ユリが天真爛漫、自由奔放、自分の感情に
素直一直線なので、
ユリ「猪熊さん?旦那さん。私の夫(あっけらかん)」
みるめ「Σ(゚д゚;)」
という具合です。
とても爽やかで純(純と書いてピュアと読め)な不倫
です。
そんなユリの自由で奔放で、自然な毒を感じさせる
部分は魅力的でした。
が。
私はどうしても不倫というところに引っ掛かってしまう
のだよ、諸君(誰)昔からそういうものは許せない性質
なのだよ、諸君。どうしても裏切られた人の気持ちは
どうなるのだと考えてしまうのだよ。だってさ~、ぶつ
ぶつぶつ仏ぶつ・・・・・・・。
まあ、でもその部分を除けば、おおむね楽しめる作品
でした。「楽しめる」と言っても、次々に事が起こって
引き込まれる楽しさではなくて、じわじわと雰囲気が
沁み入ってくる「楽しさ」ですが。
そうだな・・・。一番良かったのは雰囲気かもしれませ
ん。役者さん達の自然な演技、普段の会話のような
台詞、よく見るようで且つ写真のような美しい景色。
その中で微妙に変化していく人間模様。
淡々と進みながらじわじわ効いてくる。そんな映画
でした。
・・・・あ!
思い出した!
信玄餅の食べ方に異議を申し立てる!!
あれは最初に開けた時に、きなこにくぼみがついてる
から、そこに蜜を入れるんじゃないの!?