「いくら休日とはいえ、朝一の回、しかもマイナーよりの

作品に人なんか来ないでしょ。楽勝、楽勝。十分前に

駅に到着でもら~くしょ~!!(危機感をもて)」

と大幅に遅刻した分際で余裕ぶっこいてたら、先に

チケット売り場に行っていてくださった神、いやBEBE

から携帯に着信が。

BEBE「すごい人だよ~!!」

行ってみたら、階段の途中まで続くほどの行列。

隣の「スウィーニー・トッド」の方ががらがら。

あ~びっくりした。(公開一週間後位の話です)

映画館のスタッフが、「『人のセックスを笑うな』の列は

こちらです!」と朝っぱらから2秒置き位に「セックス、

セックス」連呼してるのもびっくりした。


◎「人のセックスを笑うな」

人のセックスを笑うな (河出文庫)/山崎 ナオコーラ
¥420
Amazon.co.jp

毎回思うけど、なんつータイトル・・・。

でも中身はそんなに濃ゆくなかったです。


おおまかなストーリーは・・・

田舎の美術学校に通う、みるめ、堂本、えんちゃん。

ある日の早朝、三人は裸足で走っている女性と出会う。

靴ずれのために靴を手に持って走っていたその女性

はユリといい、新しく三人の学校に赴任してきた非常勤

講師だった。

学校で顔を会わせるうち、次第に親密になるみるめと

ユリ。その二人の関係に複雑なえんちゃん。えんちゃん

に密かに恋する堂本。

そんな関係の中、ユリが結婚していたことが分かる。

・・・といった感じです。

結婚していたことが発覚、と言っても全然ドロドロし

ません。ユリが天真爛漫、自由奔放、自分の感情に

素直一直線なので、

ユリ「猪熊さん?旦那さん。私の夫(あっけらかん)」

みるめ「Σ(゚д゚;)」

という具合です。

とても爽やかで純(純と書いてピュアと読め)な不倫

です。

そんなユリの自由で奔放で、自然な毒を感じさせる

部分は魅力的でした。

が。

私はどうしても不倫というところに引っ掛かってしまう

のだよ、諸君(誰)昔からそういうものは許せない性質

なのだよ、諸君。どうしても裏切られた人の気持ちは

どうなるのだと考えてしまうのだよ。だってさ~、ぶつ

ぶつぶつ仏ぶつ・・・・・・・。

まあ、でもその部分を除けば、おおむね楽しめる作品

でした。「楽しめる」と言っても、次々に事が起こって

引き込まれる楽しさではなくて、じわじわと雰囲気が

沁み入ってくる「楽しさ」ですが。

そうだな・・・。一番良かったのは雰囲気かもしれませ

ん。役者さん達の自然な演技、普段の会話のような

台詞、よく見るようで且つ写真のような美しい景色。

その中で微妙に変化していく人間模様。

淡々と進みながらじわじわ効いてくる。そんな映画

でした。




・・・・あ!

思い出した!

信玄餅の食べ方に異議を申し立てる!!

あれは最初に開けた時に、きなこにくぼみがついてる

から、そこに蜜を入れるんじゃないの!?