私にしては珍しく約束を守って(駄目人間)、昨日言っていた漫画の
残りのもう一冊を書きます。
◎「鏡花夢幻」
- 鏡花夢幻―泉鏡花/原作より/泉 鏡花
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この作品は、泉鏡花の戯曲「天守物語」「夜叉ケ池」「海神別荘」を
漫画化したものです。
私は「天守物語」を遙か昔に読んだだけですので(と言っても、戯曲
なので台詞とト書き?だけが書いてあるものだったのですが)、この
漫画がどれ位原作に忠実なのかは良く分かりません。でも、多分
結構忠実だと思われます。
「天守物語」は、まあ読んだことがあるので、おおまかなストーリー
だけは把握していました。が。まあ、そんなことはどうでもいいんです。
問題は一つ。
図書之助がひたすら美形!!
それだけです。(おい)
「夜叉ケ池」は、普通に面白かったです。何というか、命も捨てる恋愛
が凄まじかったです。「神にも仏にも恋は売るものか」ですよ?
神にも仏にも負けないのか。凄いな・・・。
「海神別荘」は・・・・・・・・・・は・・・・・・・・・・・ふっ(笑)
これは面白かったです。ギャグかなーと疑われる感じで面白かったです。
ストーリーがぶっ飛んでて、というかキャラクターがぶっ飛んでて、
時々ついていけなくなりました(笑)
簡単に最後まであらすじを書いてしまいます。
親に、海神の財宝と引き換えにされて、海神(跡取り?)の妻になること
となった人間の娘。(親が「海の財宝を下さい。代わりに娘を海に沈
めますから」とか何とか言ったみたいです。最低ですね)海に流された
娘は、気がついた時いつものままの姿で、迎えと共に海の御殿に向かっ
ていました。海の御殿についた娘は、若君の姿を見て恐れおののきます
が、丁寧なもてなしと、海の御殿の財宝の素晴らしさに次第に心が晴
れていきます。「この宮殿 この宝玉 この指環 この酒 この栄華」とか
何とか言ってご満悦です。・・・・・・・だって、本当に言ってるんだもん・・・。
それでもって、彼女は自分のこの素晴らしい様を故郷の人に見せび
らかしたくなります。しかし、故郷へ戻った娘の姿は、他の人間には
大蛇にしか見えません。(父親は若い妾さんと暮らしてました。本当に
最低です)傷心した娘は泣き叫びます。が。若様は「ここには悲哀のある
ことを許さんぞ」と激昂します。泣きたい時位泣かせてくれよ・・・。
何故かその喧嘩が発展し、娘は処刑されそうになります。娘も「お殺し
なさいまし」と叫んでいます。
が。
殺されそうになる寸前に、自分に剣を振り上げる若君に激しくトキ
メキを感じます。
で、二人で仲良くハッピーエンド。
・・・・・・・・どうなのよ。
そんな・・・・・感じで・・・・・・・・・・。
あの・・・泉鏡花に詳しくないので、詳しい人怒らないで下さいね。