「すごい鬱になるから。心構えをして見て」
と、薦められて見ました。
「リリイ・シュシュのすべて」
暗い重い辛い苦しい悲しい切ない話が好き・・・・・・というと
ちょっとばかり危ない人に思われるかもしれませんが、
まあ、いつも無意識にそういうものを選んでいるので、
まあ、好きと言ってもいいでしょう、なので、結構楽しみに見ました。
とても気に入りました。
14歳の少年少女達の純粋と狂気と嘘臭い明るさと、そして絶望。
学校、教師、友達、家族、未来、社会、現実。
様々な環境、状況の中で揺れ動く透明な感性と傷つく心。
彼らは、明るい光の満ちる思春期の中で、深く傷つき、
癒えない絶望にまみれて生きていた。
窒息しそうな日常。
その中で、彼らの救いは歌姫「リリイ・シュシュ」だけ。
けれど、日々は淡々と残酷に進む。
いじめる少年といじめられる少年を軸に進んでいくこの映画は
とてもリアルだ。「いじめ」というと、とても簡単なイメージで
片付けられてしまいそうだけれど、そのイメージを破壊する
リアルさがこの映画にはある。同時に「現代の子供」という
簡単な、呆れるほど安易なイメージも、複雑なリアルさが
破壊してくれる。
そして、その悲しいほどの「リアル」が表現されるのは、
絵画のような美しい映像。緑の田園や、青い空。透けるほどの
陽の光。一コマ一コマが選び抜かれた写真のようだ。
だから、余計悲しく、痛い。
とても胸に迫る作品でした。
割り切れない悲しい美しさに満ちた作品。
こういう作品はとても好きです。
鬱には・・・まあそんなになりませんでした。
透明な絶望が切ないとは思いましたが、私にとっては
それがある種の浄化につながったみたいです。
何度か見直したい作品でした。
あー。
うまく書けない!!
いらいらするーーー!!
思い出している内に私の思考が複雑
グラグラ、ふやふやになってしまったああ!
最初と最後でテンション違うよ!
うにゃー!(叫び)
とにかく、良い作品です!
とても好きです!