妹が飴をくれた。

一袋買ってきたけれど、ほとんど小粒の飴で、

二つだけ大玉の飴が入っているものだ。

妹は私に二つしかない大玉の一つをくれた。

嬉しかった。

口に入れて

「わーい」

と小躍りした瞬間、

口から、ごろり、と飴が床に落ちた。

「・・・・・・」

泣く泣く捨てた。

悲しい事故だった。