本日よりブログのタイトルを変えて論じていこうと思います。
これまでに多く論じてきたように、マネジメントと心理学とは大きく結びついており、マーケットを知るには心理学を援用するのが良いのではないかという仮説を提示しております。多くの経営学者は経営学に心理学など必要ないと考えますが、私はそこに異論を唱えているわけです。学会とは真逆の立場でありますので、とりわけ学生諸君は私の意見は心にとどめておくのは自由ですが、これを研究発表の素材とするのは非常に危険であります。やめておきましょう。私の場合はここに中国哲学も入ってきますから、この点もご注意ください。
学会ではそうでも、では企業内において心理学と経営学を混ぜ合わせた意見が求められているかというとそうではなく、企業においては「儲かれば手段は問わない」という姿勢であることがほとんどであります。そして、答えが書いてある書物を探し求めるのでありますが、実のところ儲け話の本であるならば書店やネットで探せば星の数ほど出てきますし、また、それなりの効果も期待できます。私の経験する限り、経営学の教科書を実践するよりはハウツー本を実践したほうが成功する確率は高かったのは事実であります。数値を公表することはできませんが、それなりの効果があるかと思われます。
しかし、なぜ私がハウツーの話にしないのか?ですが、これも私の研究のテーマの一つですが、「考える」ことが成功への道だと考えているからであります。つまり、頭の体操が成功を生むのではなかろうかというものです。経営のハウツー本を読むとき、それは成功したいから読んでいる時がほとんどではないでしょうか。経営の話からはそれますが、急なスピーチを頼まれたとき、ハウツー本を読んでその場をしのぐ人が多いかと思いますが、しかし、その状況を考えてみた時、非常に緊迫した状況となっていることがわかります。つまり、ハウツー本を緊迫した状態で読んでいるわけです。では、緊迫した状況で経営学の教科書を読めばいいのでは?となるのですが、これにはいささかの問題があります。経営学の教科書に書いてあることは様々な困難な状況を取り除いた、いわゆる普遍的なことが書いてあります。つまり、困った状況の時に当事者がどのような行動をとればよいのかについて書かれていないのです。一方、ハウツー本は困った状況の時に使えるようになっております。
さてしかし、こんなこと言っている私は経営学の教科書を読んで今に至っております。また、ニューイシューというバンドもその経営学の教科書に書いてある理論をふんだんに使っているのも事実であります。矛盾しますね・・・これが現実です。
この矛盾を感じ、さらに問題提起できようになると学問が面白くなるのですが、前述の状況をよく考えていただきたいのです。つまり、経営学の教科書では困った状況を把握することができないことに困ったわけです。こうなるとこれを解決するための手段が必要となるわけで、ここに私は深層心理学を使ったまでのことであります。ですから、企業のニーズではありません。いわんや学会からも求められておりません。
ここでさらに考えていただきたいのは、やはり「考える」ということに解決策が見出されているような気がします。まず、急なスピーチを頼まれた人がハウツー本を読む状況や私が経営学の教科書を読んで困り、しかしながら学者としてのサバイバルをどのように企てるかについての緊迫した状況でのブレークスルーはやはり「考える」ことではないでしょうか。もちろん考えれば何でも良いわけではなく、あるテーマに沿って一貫性を持たせた考えであればブレークスルーは可能であるかと考えております。その結果として私は皆様方に「考える」ことをしていただきたく思い、ハウツー本とは程遠い論文という形式で情報を提供しているのであります。
ハウツーを書けと命じられればいくらでも書きます。どちらかと申しますとそっちのほうが楽です。ハウツーと論文をミックスさせ、どちらかというと論文の方に傾いている文章の方が頭の体操になり、より良い結果が出るのではなかろうかと思いこれを実践しております。こうなると日本国民がサンプルとなるのか?などの疑問がで出るでしょうけど、その前に内閣官房と関連する各省庁において事前の実験を行ってのことですからご心配なく。あとはこのブログの読者が実践していただけるかどうかであります。
今回はブログのタイトルを変えたこともあり、前回までのシリーズを中断し、その旨のご報告となりました。今後ともよろしくお願い申し上げます。